内容説明
名著『ワンダフル・ライフ』で進化の偶然性を説いた著者が、今、進化は進歩であるという常識・価値観を覆し、生命の多様性のすばらしさを語るべく書き下ろした新たなる代表作。
目次
第1部 トレンドの見分け方(ハクスリーのチェス盤;情報操作アドバイザーに囲まれたダーウィン;トレンドをめぐる解釈と印象のちがい)
第2部 死と馬―変異優位を物語る二つの例(最初の例―個人的な物語;第二の例―生物のささやかな冗談)
第3部 妥当な打者―四割打者の絶滅と野球技術の向上(問題点;従来の説明;全般的向上の理由を探る ほか)
第4部 最頻の細菌―生命の歴史は進歩の歴史ではないわけ(自然淘汰の骨子;最小スケールでの予備的な例―体のサイズの進化に関する一般性;最頻を誇る細菌の威力―本末はなぜ転倒しないのか ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まむし
1
野球と生命科学の本。野球パートのために手に取ったが、めちゃくちゃ面白かった。「右の壁」という用語は頭に残したい2024/04/23
日本じゃあ二番目だ
1
野球をこよなく愛する進化生物学者のエッセイ。右の裾野、必ずしも複雑化しない、などグールド氏の真骨頂が満載です。2014/09/07
山像
1
一貫したものの見方で生命と野球という系に共通したあるパターンが描画されている、その筆致といったら素晴らしい。必ずしも生物学に関心のある人に留まらず、統計というものに縁がある人だったら必ず読むべき内容だと感じた。2011/02/24
岩
0
米国人って本当に野球を愛してるんでしょうねえ。
jdrtn640
0
『「社会調査」のウソ』の参考文献より。2009/03/30
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