内容説明
一年半前、ペンバートン大学の裕福な白人女子学生が殺害された事件で、凶暴な黒人少年エリスに容疑が掛けられた。州警察のミラー刑事が事件を担当し、当時次席検事だったリタ・フィオーレが新米弁護士マーシイ・ヴァンスに充分な弁護をさせず、エリスを有罪にした。そしていま、大手弁護士事務所に転職したリタが、スペンサーの事務所を訪れ、事件を調べ直してくれという。エリスの弁護人だったマーシイがいまもなお彼の無実を主張しているらしい。再調査のため現地へ赴いたスペンサーは、被害者の両親からも大学の関係者からも、もう解決した事件だからと冷たい対応を受ける。しかし調べていくうちに、被害者のボーイフレンドだった男がタフト大学テニス部主将で、両親が大金持ち、しかも初めは被害者のことを知らぬ振りをしたことから、スペンサーは疑念を抱きはじめる。どうもこの事件には複雑な背景があるようだ。一方、スペンサーは事件から手を引くよう再三脅迫を受ける。いったい誰の差し金か?そして、愛するスーザンにも自分にも警護をつけ、用心していたにもかかわらず、スペンサーはジョギング中に何者かの射撃を受け、瀕死の重傷を負ってしまう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タナー
17
40作もある”スペンサー・シリーズ”の中でも特にオキニの作品。事件の調査を進めるスペンサーは再三脅迫を受けるが、ある日遂に殺し屋”グレイマン”に銃撃を受け瀕死の重態に。ボストンから遠く離れた地でホーク、スーザンに支えられリハビリに励む。そして、一年後.....。"グレイマン"はシリーズ中最も印象深い敵で、その登場シーンは鳥肌モノ。後のシリーズ作品でも全く違ったかたちで登場している。最近チャンドラーやハメット、R.マクドナルドら巨匠の新訳版を見かけるが、パーカーももっと注目されてしかるべきハードボイルド作家2024/06/20
ツバメマン★こち亀読破中
17
スペンサーシリーズ第24作。すでに解決したと思われた1年半前の殺人事件の再調査を依頼されるスペンサー。複雑な背景を紐解き真相に迫る彼を、シリーズ最大級の危機が襲う!スーザン、ホークはもちろんクワーク、ベルソン、ジノ、ヴェニイ、ポール・ジャコミン、ヘンリィ…警察もキャングもまとめてスペンサーの味方だ。そして最強の敵に立ち向かう。最終的にはその強敵とも…。ぐお!わかっちゃいるけど面白い!2015/03/01
負け猫
5
スーザンやホーク、その他の仲間の助けをかりて、スペンサー最大のピンチを乗り切る。読んでると、スペンサーがんばれ、がんばれと応援したくなるはず。2014/05/10
ブル-ス
1
パールの場合は、物事はきわめて単純だ。2022/01/04
ゆりっぺ
0
1998年10月31日
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