内容説明
スパイを狩るFBIと、スパイを操るCIAとの宿命的な対立は、過去50年以上にわたってアメリカを陰から動かしてきた。真珠湾攻撃からJFK暗殺、ウォーターゲート事件、そして湾岸戦争やカルト教団の台頭にいたるまで、世界を揺るがした歴史的事件の背後には、つねに秘密情報をめぐる2大スパイ機関の暗闘が繰り広げられていた。本書は、機密解除された膨大な資料と関係者の証言をもとに、それらの事件をつぶさに再検証し、そこに「陰謀の連環」と呼ぶべき新たな発見を導きだしている。半世紀にわたるアメリカ・スパイ活動の全貌を、まったく新しい視点から再現した貴重な労作。
目次
プロローグ スペシャル・サーヴィス
第1部 ワイルド・ビルとの戦い
第2部 アメリカのジェイムズ・ボンド
第3部 騙しの詩学
第4部 混沌
第5部 カメレオンたちの薄明