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COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんやん
21
古生物学者グールド博士のエッセイ集第7弾。最古の四足類の指の本数は?なぜヒトの指は五本なのか?ピテカントロプスの発見者はなぜ巨大なテナガザルと分類したのか?科学者としてのゲーテの評価。海水の塩分濃度で地球の年齢を測ろうとした科学者。天地創造を紀元前4004年10月23日正午としたアイルランドの大司教などなど。過去の科学者、人文学者が時には限られた物証で、時には推測を働かせ(論理的ではあっても前提が間違っている)、世界の多様性に法則を見つけようとアレコレ思索を巡らせる様にワクワクする。2018/05/08
くまこ
2
アガサ・クリスティの小説のようなタイトルと可愛いブタの絵に惹かれた。エッセイと分類されているが、話はかなり専門的。言い回しも独特で読むのに苦労したが、チャレンジして楽しかった。2011/08/12
NAGIA
1
ほ乳類の指が最初から5本と決まってたわけじゃなくて、8本とか7本という先祖もいた、という話が表題作。それより、最初にできる指が薬指で、そこからだんだん前の方ができてくる、というのが意外だった。薬指っていちばん使いにくい指なのに。その他、昔の人をいまの価値観で断罪するのは不公平、という話に同感。本を読むにしても、昔の本をいまの価値観で判断しながら読むのでは、楽しめないし、その本の本質的な価値を見誤ることになりかねない。と、読みながらふと考えた。2014/01/24