内容説明
1956年のロサンゼルス。黒人探偵イージー・ローリンズもついに結婚、二人の可愛い子供がいる。ロスの街では酒場の黒人女が三人連続して殺されたが、ロス市警はそれほど犯人捜しにやっきになっていなかった。ところが四人目の犠牲者となったのは何と白人のストリッパーで、芸名を「ホワイト・バタフライ」という若い女性シンディ・スターだった。しかも彼女はUCLAの学生で、政治的権力をもつ検察官の娘ロビン・ガーネットでもあった。俄然、ロス市警の連続殺人犯捜しに熱が入りはじめる。そして黒人刑事クィンテン・ネイラーは、街のどこへでも出入りでき、情報を得やすいイージーの許へ、事件の捜査協力を求めて来る。はじめは乗り気でなかったイージーも、親友のマウスが容疑者になっていると知るや、重い腰をあげるが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
YOMIPITO
2
九十年代に書かれた五十年代舞台のハードボイルド。つい最近まで十数作続くシリーズの三作目。家で休んでいる探偵の主人公の本を馴染みの刑事が訪ねてくる…。 絶対面白くなる要素盛り沢山なんだが、不完全燃焼。 黒人として辛い暮らしを送って世間の裏も知ってる主人公が、悪い友人がいてもずるくなりきれず、真っ当に働く暮らしにも強く憧れずという状態のシリーズ過渡期だからね。ラストには主人公の家族構成に変化も出るので、WEBででもシリーズ構成を追ってみるのが、次の楽しみ方かな。2024/03/18
ゆりっぺ
2
1998年1月26日
ブル-ス
1
私はもう少し長く生きて、もう少し人を傷つけられるのだった。2023/05/29
Hideki Nozawa
0
いわゆる「ワル」な黒人が活躍するが、黒人の視点から見たリアルな黒人社会が描かれているのか、ハリウッド映画のようなエンターテイメントをあえてなぞっているのかは正直わからなかった。2013/03/23