内容説明
ドナルド・トランプ 1946年ニューヨーク市クイーンズに生れる。28歳のとき独立し、マンハッタンへ進出。1975年、グランド・セントラル駅に隣接する、老朽化が著しいコモドア・ホテルをよみがえらせることを計画し5年後にグランド・ハイアット・ホテルといてオープンする。1983年には「世界一豪華なビル」トランプ・タワーを五番街に建て、全米の話題を呼ぶ。不動産デベロッパー、ホテル経営者としての他にカジノ経営でも成功をおさめ、いまや資産は30億ドルを超えるといわれる。42歳、資産4000億円。若き成功者が語る究極のビジネス交渉術。
目次
1 取引―ある一週間
2 トランプの手札―取引の諸要素
3 生い立ち
4 シンシナティ・キッド―慎重さが利益につながる
5 マンハッタンへ
6 グランド・ハイアット・ホテル―よみがえった42番通り
7 トランプ・タワー―ティファニー界隈
8 賭博―ボードウォークのカジノ
9 棚ぼた―ヒルトンをめぐる攻防
10 低家賃の豪華アパート―セントラル・パーク・サウスでの勝負
11 大きな賭け―USFLの興亡
12 ウォルマン・リンクの再建
13 カムバック―もう1つのウェスト・サイド物語
14 1週間を終えて―取引の結果
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ai Ikeda
6
大統領としてのトランプには良い印象を持つ人が少ないけれど、彼が「ピュアなビジネスマン」だった頃の話を知れば見方が変わるかもしれない。これは1988年に自筆で書かれた自伝だ。40代前半で資産3000億以上。でも昨今のIT長者と違う点は、インターネットがない時代に、地道な不動産取引で成した財だということだ。 結果、彼の所有する地所の多くはセレブが住む人気物件や、ニューヨークきっての観光名所にもなった。人間の本質は歳を重ねても変わらないと思う。トランプの本質は存外実直だ。2017/11/06