感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takeakisky
1
るつぼが読みたいので、2からスタート。橋からのながめ。波止場で働くエディ。妻ビアトリスと姪キャサリン。イタリアからの密入国、妻の従兄弟マルコとロドルフォ。語り手で弁護士のアルフィエーリ。ロドルフォとキャサリンの恋と移民局への密告。いまひとつ。るつぼ。背景を大して知らなくても、ト書きで説明が入る。有難い一方、流れは途切れる。頭に入れてから台詞を追うべきかも。しかし凄い芝居。心が奪われる。幕が降りてもしばらく動けないし、喋れない。芝居の世界から現実の世界に戻るのに時間がかかる。おそろしい芝居だ。素晴らしい。2025/08/10
tekka
1
「橋からのながめ」は家父長制の行きつく先をこれでもかというほど醜く描いているのが秀逸。結婚の自由の侵害、同性愛嫌悪、移民差別、どの行為にも無知と幼稚さが滲み出ているが本人だけがそれに気付かない。「るつぼ」に関しては、戯曲ではなく小説で読みたかったというのが正直な感想。2022/11/04
Moish
1
『橋からのながめ』と『るつぼ』を収録。良心と不寛容、新旧の衝突、そして宗教をめぐる戯曲の、静と動のカップリング。アメリカでしか生まれなかっただろうけど、テーマは普遍的。2013/08/24