内容説明
2130年に太陽系外から忽然と現われた謎の飛行物体。ラーマと名づけられたこの物体は、長さ50キロ、直径20キロの巨大な宇宙船と判明した。だが、人類が初めて遭遇した異星の構築物は、その目的もわからぬうちに太陽系を去っていってしまった。そして70年後、第二のラーマが太陽系に現われた。ラーマとそれを建造した異星人の正体を探りだすべく派遣された調査隊は、謎を解明できぬまま地球に帰還した。だが、宇宙のいずこかをめざして飛びつづける第二のラーマ内部には、調査隊員三人が取り残されていたのだ。さまざまな辛苦を重ねて生き延びていたニコル、リチャード、マイケルが、旅路の果てに見た驚くべきものとは。
感想・レビュー
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yosshyview
2
ラーマは宇宙を探索し知的生命体を捕獲し、観察するために作られた。 ニコル達はラーマの中で過ごし家族を作った。中核点でイーグルに言われ ラーマを地球人向けの町に改造。2000人受け入れることになり地球に向かう。 2000人をラーマに収容し生活が始まるが、利益と独裁を企てるナカムラにラーマが乗っ取られ 異星人の区域を侵略し虐殺。リチャードは逃亡し、ニコルは投獄される。 思っていたのと違う展開になった。面白かったです。2024/01/14
aki
0
ひでえ出来だと思った『宇宙のランデヴー2』が、まだマシだったか、と思わせた『3』。それでも、どっかでよくなるんじゃないかと思って最後まで読んでしまった。惰性で『4』も読んじゃったけどね。最もいかんのは正編にあった思弁性・哲学性がさっぱり消えてしまったこと、正編では相当異質さを感じたのに『3』『4』では異星人の化けの皮をかぶった地球人にしか見えないことなどクラーク作品のよさがなくなった。晩年の合作は思弁性・哲学性が飛んでしまい、駄作・凡作のオンパレード。でも読んじゃうんだよなあ。2024/10/18