- ホーム
- > 和書
- > 文芸
- > 海外文学
- > その他ヨーロッパ文学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
DEAN SAITO@1年100冊
9
『ソラリス』、『砂漠の惑星』と来て、念願のレム・ファーストコンタクト三部作最後の一冊を読了。(くしくも、平成最後の一冊に。三部作の順序としては一作目を最後に読んでしまったけどそこは気にしない)エデンに生息する生命体とその社会構造への謎は残るし、人類が惑星エデンで行った議論や試行錯誤も徒労に終わる。ので、読後感は必ずしも爽やかでない。だが、その後の二部作で結実する「宇宙におけるファーストコンタクトの“理解しがたさ”」がたしかに描かれている。2019/04/30
katka
1
レムの「コンタクトもの」という言われ方でしょうし、その連作の一部と将来も言われ続けるでしょうが、「異種との接触のあり方」という点に限れば、数十年を経た今読んで本作は新しいものでは、ないです。作者自身がSF史上の記念碑ですけど。このたびそれでなく、この物語はあくまで「転倒した宇宙船を立て直す話」として、その間に起こる挿話の数々の奇想天外なこと……1959年と今とではメカニックや驚異のポイントが若干違い、一部理解に苦しむのも含め、何だかんだ、こまごまと楽しんで読みました。2024/10/18
Tsuyoshi
1
進化の袋小路に入った惑星の住人に、より優れた文明を持った人類が接触を試みるという「大失敗」のプロトタイプ的作品。登場人物の性格がイマイチ立っていないせいか、前半は読みづらかった。翻訳もかなり晦渋なので新訳を期待。2020/06/12