出版社内容情報
ミリーが手にしたハウスメイドの仕事。だが、この家は何かがおかしい。妻の奇妙な言動。牢屋のような部屋。恐怖と驚きの結末とは
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
80
登場人物が5人しかいない翻訳作品。この暑い夏にうってつけ。主人公のミリーは、前科を隠して応募した裕福な一家のハウスメイドに採用される。だが与えられた部屋は居心地が悪い。なつかない一人娘、不可思議な行動を繰り返す主婦。唯一、ハンサムな夫だけが救いだった。3部構成の作品だが1部で予測ができた。ところが2部でまさかの展開、先が気になって止まらない。そして3部…。ミステリとしての謎解きよりスリラーの面白さと読みやすさ。シリーズ1作目とのこと。2025/08/24
かんやん
18
ハヤカワが猛烈に推してるので読んでみた。前科者の貧しいヒロインが、メイドとして働き始めた豪邸の家族の秘密とは。主要登場人物5人のうち男性2人(旦那様とイタリア人庭師)が筋肉質のイケメン、ヒロインは若い美女、肥えた奥様はハラスメント気質、あとは全然打ち解けてくれない奥様の連れ子。一気読みなんだけど、それはどんなにリテラシーが低い人でも楽しめるように、やさしく平易に書かれた深みのないミステリだから。シリーズ化され、映画化もされたそうで。まあそんな作品。2025/08/26
にゃん
16
面白かったー!序盤はまぁまぁありきたりな、アメリカ富裕層の生活を覗き見る家政婦は見た系なやつかなーと思いつつ読み進める。が、中盤からのびっくり展開、そしてもうひとひねり。先が知りたくてイッキ読みしたいような、終わるのが勿体なくてチビチビ読みたいような大当たり本でした。これは映画化も楽しみだし、続編も出るようなのでそちらも大いに楽しみです。2025/07/29
pulp
10
訳者あとがきに、さほどミステリを読まない人にぜひ読んで欲しい、とあるのは同意。登場人物が少ないのもあって読みやすく、まあ一気読みではあった、のだけど。ストーリーが直線(第二部でのツイストについては、これなら想定内かな)すぎて、自分の好みからすると、少し軽めで物足りない部分も。この帯(「とんでもない作品なんです、この小説は。」)もちょっと盛り過ぎのような。ただシリーズになっているらしく、ここからどう続けているのかは、けっこう興味あり。2025/08/24
カイワレ大根
6
シリーズが続いているとのこと、それがとても嬉しい。読みやすく、難解ではなく、展開がシンプルに面白い。次回作が楽しみ。2025/08/24