ハヤカワ・ミステリ文庫<br> バッド・カントリー

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ハヤカワ・ミステリ文庫
バッド・カントリー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151820519
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

先住民が次々と殺される難事件を元ロデオの
スターの探偵が追う。情感豊かに描く注目作

C・B・マッケンジー[マッケンジー シー ビー]

熊谷 千寿[クマガイ チトシ]

内容説明

アリゾナ州の荒れ地に老犬とともに住む男ロデオは、かつてロデオ競技のスターだったが、今は私立探偵をして食いつないでいる。ある日、休暇旅行から帰ると、彼の敷地の前に先住民の男の死体があった。これで殺された先住民は四人になるという。そんな折り、ロデオは友人から仕事を紹介され、ある少年が殺された事件の再調査を開始する。だが、前途には深い闇が待ち受けていた!絶大な評価を獲得した大型新人の話題作。

著者等紹介

マッケンジー,C.B.[マッケンジー,C.B.] [McKenzie,C.B.]
アメリカ、テキサス州生まれ。アリゾナ大学で美術学の修士号と博士号を取得。塗装業、ファッション・モデル、農場労働者などの職業に就き、ニューヨーク州、ヴァーモント州、マイアミ、ミラノ、東京、アリゾナ州ツーソンなど、世界各地の大学で教鞭をとった。本書は、アメリカ南西部を舞台にしたミステリの最優秀処女長篇に贈られるトニイ・ヒラーマン賞と、ウェスタン小説を対象としたスパー賞のベスト・ウェスタン・コンテンポラリー・ノヴェル賞を受賞

熊谷千寿[クマガイチトシ]
1968年生、東京外国語大学外国語学部英米語学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

goro@the_booby

44
会話の鉤括弧が無い文章構成。荒涼とした土地が如何ともしがたいどんづまり。強くはないが仕事はきっちりこなすインディアンの私立探偵。老いた犬が相棒。荒涼だったのは土地だけじゃなく人間もだった。しかし殺し屋を乗せたのは誰だったんだろう…。2017/02/23

みみずく

23
作者のデビュー作ということで、書きたいことが山ほど盛り込まれた作品だった。場所はアリゾナ州。先住民族の元ロデオスターの男、その名もロデオは私立探偵…ときてハードボイルドタッチで物語は進む。たくさんのクセのある人々が登場し、感情移入もし辛い、というとつまらなかったように聞こえるかもしれないが、なんとも味わいのある作品で、語りたくなってしまう作品だった。整合性が取れない部分もあり、だからこそ他の人と答え合わせをしたくなるのだけど、その部分が逆に想像の余地を与えてくれる、とも言えると思った。2016/10/30

syachi

8
帯の煽りにあったけど確かにマッカーシー風味。ただまあ全般的にほんのりウェットな感じ。でも悪いわけではなくてそれもいい感じ。整合性あたりでクエスチョンマークでるところがあったけど、今後も著作を読みたいなと思いました。2016/11/05

Space invader元ダンリック

8
普通のハードボイルドかと思いきや、ラストであれ?ってなります。全体的に読みにくい文章になっていて、読了するのに時間がかかりましたが、一癖も二癖もあるストーリーとキャラクターに唸らされました。翻訳した方もかなり苦労したのでは?表面的にはドライですが、その下地はかなりウェット。読みにくいというハードルを越えれば、かなり魅力的な作品だと思います。2016/10/21

一柳すず子

5
エピローグよくわからん。主人公脅され損?先住民のコミュニティーっていうのは興味深いけどなんで殺されたのかな。犬はかわいいしビッチな前妻とか舞台装置は面白いんだけどストーリーは微妙。「ドライ・ボーンズ」もだったけど、マッカーシーに影響を受けた人って多いのかな。2017/05/31

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