出版社内容情報
1946年、ベイルート。長男ジャンが犯した殺人を追う次男フランソワ。不審死を遂げた三男エティエンヌ。長女のエレーヌにも秘密が……
内容説明
1948年、レバノンの首都ベイルートで石鹸工場を営む富豪ペルティエ家の長男ジャンには、人には言えない恐ろしい秘密があった。聡明な次男フランソワは、ジャンのとある行動によって運命を狂わされていくことになる。そして、三男のエティエンヌと末っ子のエレーヌもまた時代のうねりに翻弄されていくことに。戦争の傷跡が残るパリや、今まさに戦争が続いているインドシナを舞台に、壮大な歴史と人間の罪を描く一大叙事詩。
著者等紹介
ルメートル,ピエール[ルメートル,ピエール] [Lemaitre,Pierre]
1951年、パリ生まれの作家、脚本家。2006年にカミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズの第1作となる『悲しみのイレーヌ』でデビュー。2011年に発表したシリーズ第2作『その女アレックス』は、英国推理作家協会(CWA)賞インターナショナル・ダガー賞に輝いたほか、日本でミステリ・ランキング一位を独占し、ベストセラーとなった。2013年に発表した初の文芸作品にして〈災厄の子供たち〉3部作の第1作『天国でまた会おう』(ハヤカワ文庫刊)は、フランスで最も権威ある文学賞であるゴンクール賞およびCWA賞インターナショナル・ダガー賞を受賞
平岡敦[ヒラオカアツシ]
1955年生、早稲田大学文学部卒、中央大学大学院修士課程修了、フランス文学翻訳家、中央大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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