出版社内容情報
FBIを退職して結婚した女性捜査官が、ふたたび怒りの炎を燃やして連続殺人鬼を追う
内容説明
毎年夏に発生し、若い女性が犠牲になる「ルート66連続殺人」。FBIはおとり捜査のスペシャリスト、ブリジッド・クインの指揮で罠を仕掛ける。だが作戦は失敗。おとり役の女性捜査官の失踪で事件は迷宮入りに…七年後、退職していたブリジッドに、犯人逮捕の報が入った。だが犯人の自白に疑問が残る。事件解決への執念を再燃させた彼女は、再び捜査の前線へ。元おとり捜査官ブリジッド登場。期待の新鋭のデビュー作。
著者等紹介
マスターマン,ベッキー[マスターマン,ベッキー][Masterman,Becky]
犯罪捜査用医学書の編集者。『消えゆくものへの怒り』がミステリ作家としてのデビュー作。アリゾナ州ツーソンで、夫とともに暮らしている
嵯峨静江[サガシズエ]
青山学院大学文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しましまこ
20
積読消化。主人公は引退したFBI捜査官ブリジット、59歳。この女性がカッコイイんだ!囮捜査中に育てた捜査官が失踪、迷宮入りとなったルート66連続殺人事件。その犯人が逮捕されると共に襲われるブリジット。連続殺人犯に襲われ、ライフルで狙撃され...ぎゃー何でソコまで!ヤバイヤバイとドキドキしながら一気読み。ラストは甘すぎかもだが、いいじゃないか後味悪いよりは。作家買い決定だ。2017/03/28
ハルト
6
FBIで元おとり捜査官をしていた主人公が、かつて関わり、部下を失い、犯人を検挙できないままだった毎年夏に起こる悪夢、連続女性暴行殺人事件〈ルート66連続事件〉。その犯人が検挙されたことから、伴侶を得て幸せな生活を送っていた彼女の身に再び事件が関わってくることになる。主人公がクールな女性元捜査官で捜査のために手を汚していることと、50代という年齢なのが作品により乾いた印象を与えているように思いました。やや冗長さを感じましたが、主人公が追いつめられる展開や犯人の意外さなどおもしろかったです。2013/01/25
しい太
4
引退したFBI捜査官が、かつて囮捜査失敗で行方知れずとなった新人捜査官の死体を(逮捕された犯人の告白で)見つけたところから始まる、一見よくあるシリアルキラーもの。なのだが、主人公の女性が過去の経験から偏屈というか不合理な強迫観念にどっぷりで、「そうしないほうがいい」「こうしたほうがいい」とこっちが感じることの全部逆を行くから読んでいて最後まで眉間のしわが取れなかった。捜査情報をバーで大声で話すとか、プロフェッショナルな感じも全然しないしな……。2023/03/15
k.kishida
4
本書がデビュー作だという。引退した女性FBI特別捜査官が主役のお話、意外というと失礼だが期待以上に面白かった、シリーズ化されているのであれば次回作も読んでみたいと思わせるレベルのできだった。2022/02/12
じょじょ
4
初めての感じ。一線を越えた所から始まるから自分の善悪の境界線が不安になる感覚。2018/12/16