出版社内容情報
ユッシ・エーズラ・オールスン[エーズラオールスン ユッシ]
吉田 奈保子[ヨシダ ナオコ]
内容説明
事件の現場である風光明媚なボーンホルム島に赴いたQの面々。そこには少女轢き逃げ事件に関する膨大な資料が待っていた。その中で示唆されていた轢き逃げ犯は、ワーゲンバスに乗ったヒッピー風の男。逆さ吊りにされた美少女とどんな関係が?男を追ううち、カールたちはスピリチュアルな世界に足を踏み入れることに。慣れない雰囲気に戸惑いつつ捜査を進めた先では、新興宗教の影もちらついてきて…。人気シリーズ第6弾。
著者等紹介
エーズラ・オールスン,ユッシ[エーズラオールスン,ユッシ] [Adler‐Olsen,Jussi]
1950年、コペンハーゲン生まれ。10代後半から薬学や映画製作などを学び、出版業界などで働く。1985年からはコミックやコメディの研究書を執筆。その後フィクションに転じ、シリーズ第1作『特査部Q―檻の中の女』(2007年)がベストセラーとなった。シリーズ第3作『特査部Q―Pからのメッセージ』(2009年)で北欧ミステリ賞の最高峰である「ガラスの鍵」賞、シリーズ第4作『特査部Q―カルテ番号64』(2010年)はデンマークの文学賞「金の月桂樹」賞を受賞した
吉田奈保子[ヨシダナホコ]
1974年生、立教大学文学部ドイツ文学科卒、ドイツ文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆかーん
67
結構ショックな結末でした…!新興宗教の実態は、オウム真理教のニュースなどで知っていましたが、蓋を開けてみたら幾重にも重なる男女のドロドロとした関係が渦巻いていました。イケメンの教祖フランクに、数多くの女性が虜になり、嫉妬や愛憎による殺人が行われてしまう悲劇に、顔が良いもの考えものだなと思ってしまいました。事件の捜査中に自殺した警察官も、事件の真相から心身ともに耐えられなくなり、死という道を選んだようです。「愛」するがゆえに殺人者を生み出してしまった、女性たちの執念深さが恐ろしいです…。2017/07/21
Small World
34
下巻はいつも通りに一気読みでした。いつもは過去の事件と現在がつながっていくサスペンスな展開が中心なのですが、今回はフーダニットの側面を強く感じさせてくれました。登場人物が皆さん悪い人のように思えてしまうとこが後味悪いですが、トリオ+ゴードンのQのやり取りは相変わらずだし、「あの事件」の方も進展があって面白かったです。シリーズは今のところ第7弾までしか出てないので、次巻を読むのはもう少し我慢したいところです。wできるかな....2018/12/24
yucchi
34
今回もお約束の通り、カールとアサドが危険な目に遭う(笑) それにしても罪な男はやっぱりアトゥなんだろうなー。 ラストは少ししんみりしつつ、はじめにカールがちゃんとハーバーザートの話を聞いていればこんな事にはならなかったんじゃ…。それだと物語にならないけど(-_-;) 冷静に考えると陳腐な事でも、有能なストーリーテラーの手にかかると大化けするんだなぁと妙な所で納得。2017/09/01
ばんだねいっぺい
34
事件は、劇的なポイントを得て、伏線が回収されて、苦い余韻を残しつつ、やっとこさ終息を迎えたが、その代償のように特捜部メンバーの何人かへの心配が残る。2017/06/04
ひで📚🏈
31
このシリーズは今1番好きなシリーズかもしれません…ビルヨが切ない…切なすぎる。意外とあっさりストーリーからもフェイドアウトしたし…今回の不幸な女性は、ジユンだったのかもしれません。カールとアサドの絆も深まりつつ、アサドとローセの謎は深まるばかり…『サイード』が気になります。