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ハヤカワ・ミステリ文庫
昔日―スペンサー・シリーズ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 391p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151786549
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

「大学教授をつとめる妻の言動がおかしい、調べてくれないか」そう依頼してきた男は妻への疑いと愛情のはざまで苦悩していた。その姿に過去の自分を重ねたスペンサーは、日頃は引き受けない浮気調査に取り組む。やはり妻は同僚の教授と浮気をしていた。だが、その調査は意外な事実を掘り当てていた。妻の浮気相手は、ただならぬ背景を持つ危険人物だったのだ。そして犠牲者が…許し難い敵にスペンサーの怒りが炸裂する。

著者等紹介

加賀山卓朗[カガヤマタクロウ]
1962年生、東京大学法学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

267
★★★☆☆ スペンサーシリーズ第35作目。 浮気調査の依頼人をかつてスーザンと離れていた頃の自分と重ねてしまうスペンサー。やがて依頼人とその妻は殺され、スペンサーは過去の思いにケリを付けるため、ホーク、ヴィニィ、チョヨの助けを借りて事件を捜査する。 スペンサーのしがらみについては今更って感じだし、犯人側の組織も素人の集団なので、事件自体はつまらなかったが、スペンサーの愛と友情が強く感じられて読後感は良かった。 2022/12/02

白きゅま

33
スペンサーシリーズ第35作!平凡な妻の浮気調査のはずが思わぬ事件に!「キャッツキルの鷲」の頃のスペンサーとスーザンのすれ違いと向き合いながら、事件の真相を解明して行くスペンサーの姿は、少し心にチクチクするものがあります(*_*)でもキャッツキルの事件があったからこそ二人の絆が更に強まった訳で…。本書はところどころ過去のシリーズの話しが会話に出てきて、まさしく「昔日」というタイトルはぴったりだと感じました!2013/10/14

アイゼナハ@灯れ松明の火

27
私立探偵スペンサーシリーズ。『キャッツキルの鷲』へのセルフオマージュといった感がありますね。前作といい本作といい過去の事件に寄り添うかのような雰囲気は、今にして思えば作者がこのシリーズの終わらせ方を模索していたかのような印象を受けます。『あれは大きな傷だ』『だがあのときは、おれたちふたりが、いま手にしているものを必死で築いたときでもあった』でも、今回はスーザンの方が我慢強かったような気がしたのは私だけかしらん?2011/05/23

白きゅⅡ

13
『スペンサー』シリーズ第35作!平凡な妻の浮気調査のはずが思わぬ展開に!『キャッツキルの鷲』の頃のスペンサーとスーザンのすれ違いと向き合いながら、事件の真相を解明していくスペンサーの姿は、少し心にチクチク刺さる物があります!しかし、キャッツキルでの事件があったからこそ二人の絆が、より深まった訳で・・・。本書はところどころ過去のシリーズの話しが出てきて、タイトル通り『昔日』がぴったりだと思います♪2013/10/14

matsu

6
シリーズ物はどこから読んでも同じ、というのは、少なくともスペンサーにはあてはまらない。過去があっての自分、あるからこその自分、過去と対峙し、対決し、決着をつける。それを助けてくれるのはやはり自分の過去であったり、過去があればこその多くの人々であったり。あと、クワーク、お前はカッコいいぜ。2011/05/28

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