内容説明
公園の木から吊り下げられていたのは、テレビの人気スターの射殺死体だった。たちまちマスコミが殺到し、知事までが捜査に介入してくる。やがて第二の死体が発見され、捜査は難航のきざしを見せ始めた。いっぽうジェッシイのもとには、前妻のジェンがストーカーに狙われていると泣きついてくる。捜査で身動きの取れないジェッシイは、恋人の私立探偵サニー・ランドルにこの件を託すが…二大キャラクターが競演の注目作。
著者等紹介
山本博[ヤマモトヒロシ]
1931年生、早稲田大学大学院法律科修了、弁護士・著述業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タナー
11
ジェッシィ・ストーン・シリーズの第6作。再読。スペンサー・シリーズは40作も書かれているが、このシリーズは2010年に著者が亡くなっているので、僅か9作で幕を閉じている。が、再読すればするほど、面白くなるように思われる。ジェッシィという男の生き方の物語なのだと思う。それにしても、警察署長として優れた仕事をする男が、なぜかこうも女に対してだらしないのか。何故必ず最後にはジェンのような女もとへ戻るのか、理解できない。まあ、そこがこのシリーズの面白いところなのだろうが。モリイやスーツも、魅力的なキャラだ。2021/08/06
bapaksejahtera
6
9編にわたるというこのシリーズのテーマは「愛」である。それもloveという輸入概念が入る前の「愛」、執着シフヂャクである。その極みが主人公とその愛人ジェンなのだが、本作ではこれに加えて犯人とそれに加えた何人もの登場人物がこの「愛」に引きずられる。私にとって最初から厄介者だったジェンは今後も出てくるのだろう。そういうハードボイルド作品であり、TVとは違うものなのだ。原作より映像化したものが気に入るとは。余り無いことだ。2020/03/29
ymg
4
ジェッシイ・ストーン(6) パーカー別シリーズの女性探偵サニー・ランドル登場。でも結局そうかい。今回は人間関係が複雑。2010/11/24
中身はおじさん
3
これは、きつい。ジェッシイ・ストーンシリーズ。警察小説でありながら、主題は愛だとでもいうのか?誰でも、大なり小なり「女」を武器にするけれど、元妻ジェンはひどすぎる。愛を語りながら、愛するのは自分一人であり、愛を盾にとる。そして、無論、目を見張る美人なのは定番(現実でもそういうものだけれど)こんなのは、愛じゃない、と、言いたいですね。スペンサーを読まないと、バランスがとれないよ、こりゃ2021/03/20
しゃお
3
事件の陰に女あり。愛の形はさまざまだけれども、ジェッシィとジェンの二人の間にあるものの行方は・・・2010/08/19
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- 和書
- エリセラさんご