内容説明
ラスヴェガスの路上で娼婦と行為中、男が射殺された―捜査を始めたストライド刑事は、事件前に被害者の変態的なセックス映像がネット上に流出していた事実を知る。そして次々現われる容疑者たち。男に妻を寝取られた俳優、被害者と確執のあった父親、闇社会を牛耳る実業家。同じ頃、別の町で少年が轢き逃げされ死亡する事件が発生。やがて両事件は意外な繋がりをみせ…インモラルが溢れ出すエロティック・ミステリ。
著者等紹介
長野きよみ[ナガノキヨミ]
日本大学芸術学部卒、英米文学翻訳家
フリーマン,ブライアン[フリーマン,ブライアン][Freeman,Brian]
シカゴ生まれ。カールトン大学卒。2005年に発表した『インモラル』が、マカヴィティ賞最優秀新人賞を受賞。さらに、アメリカ探偵作家クラブ賞、英国推理作家協会賞、アンソニー賞、バリー賞の最優秀新人賞の最終選考にノミネートされた。2006年には『ストリップ』を発表し、「ハーラン・コーベンのファンにはたまらない逸品」〔『ブック・リスト』〕と絶賛された。ミネソタ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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woo
1
インモラルの続編だが、登場するメインキャラクターは前作インモラルからそのままの形で引き継がれている。相変わらず良く練られたプロットではあるが、プロットの破綻を嫌うあまり展開のダイナミックさに欠けると云うマイナス面が前作以上に気に掛かる^^;; ラスト近くでのあり得ない展開と云うのは確かに興ざめなので、そう云う意味では正しいアプローチなんだけど、2作読むともう充分と云う気持ちになるのは読後にカタルシスを味わえない故か・・ その辺りが本当の意味でポピュラーな作家となり得なかった原因かも知れない^^;;2013/08/10
アラフシア
1
あ、「インモラル」からのシリーズものだったのね。というわけで、ジョナサン・ストライド・シリーズ第2作。前作はミネソタが舞台だったが、今回はラスヴェガス。同一犯による連続殺人事件が起き、被害者たちの共通点を探るうち、40年以上前に起きた、あるストリッパーの殺人事件につながっていく。ラスヴェガスという町独特の雰囲気が伝わってくる。普通に楽しめるんだけど、けっこう長いので、もうちょっとキャラにパンチがあってもいいかも。原題"Stripped"2010/03/29
もみじ
0
★★☆☆☆ 再読。キャラ立ちがイマイチな感じです。前半は退屈しました。 もう少しラスヴェガスのリアルな雰囲気を描写してほしかったです。 2016/10/13
yutaka
0
素晴らしいリーダービリティです。次作を読みたいのですが、でなさそうですね。残念です。 2014/12/03
ヒロフ162
0
序盤は刑事たちの捜査が、じわりじわりと進んでいくのに、ページを繰る手が止められず、中盤に差し掛かるやいなや、一気に読まされてしまった。 終盤、物語の全貌があきらかになるあたり、やや駆け足気味で、伏線の薄さが気にはなる。 だが、悪くはない。 主人公の刑事の相棒のキャラが、単に〝超〟珍しいだけではなく、うまく描かれていて好ましい。 読みやすい訳文の力、大なり。 文庫本の裏の紹介文にあるほど、エロい感じはしなかったのは、オラだけ? 2013/10/29