ハヤカワ・ミステリ文庫
過ぎ去りし世界

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  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151744075
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

第二次大戦下のフロリダ。ギャング稼業から足を洗ったジョー・コグリンの命を狙うのは誰なのか? 激動の裏社会を生きる男の物語

デニス・ルヘイン[ルヘイン デニス]
著・文・その他

加賀山 卓朗[カガヤマ タクロウ]
翻訳

内容説明

1942年、フロリダ州タンパ。一度は裏社会のトップにまで上り詰めながらも、抗争で妻を失い、ギャング稼業から足を洗ったジョー。実業家として、また男手一つで息子を育てる父親として、日々を過ごしていた。あるとき、自分の命を狙う者がいるという噂を耳にする。生き延びるためには真相を明らかにせねば。再び裏の世界に身を投じる彼の運命は…『運命の日』『夜に生きる』に続く、三部作堂々の完結篇。

著者等紹介

ルヘイン,デニス[ルヘイン,デニス] [Lehane,Dennis]
アメリカ、マサチューセッツ州ドーチェスター生まれ。1994年のデビュー作でシェイマス賞最優秀新人賞を受賞。2001年の『ミスティック・リバー』はクリント・イーストウッド監督、2003年の『シャッター・アイランド』はマーティン・スコセッシ監督によって映画化されている。『過ぎ去りし世界』は、2008年発表の『運命の日』、またアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長篇賞を受賞し、ベン・アフレック監督・主演で映画化された2012年の『夜に生きる』(以上ハヤカワ・ミステリ文庫)の続篇にあたり、三部作の完結篇

加賀山卓朗[カガヤマタクロウ]
1962年生、東京大学法学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つねじろう

57
映画で観た「夜に生きる」が思いのほか良かったから。禁酒時代様々な抗争の中のし上がって来た主人公のジョー。最愛の妻を失い裏稼業は仲間に譲り今は実業家として表向きは堅気の生活。その彼を狙う暗殺計画があるという。誰が狙うのか?何故狙われるのか?そういうミステリ風味も効かせながら物語は次第に不穏な方向へ傾いて行く。彼の世界の平穏が如何に脆く裏切りや欺きに溢れている事か。この辺の語口が上手い。己が権勢欲を躊躇なく潔いまでに追い求めるギャング達の姿に人間の業の深さや愚かさを感じながらもそこに惹かれる自分がいたりする。2019/08/05

Satoshi

6
ボストンから始まったコグリン家の物語はフロリダのタンパで結末となる。友情と裏切り、そして破滅へ向かう壮大なギャングの物語は映画Once upon a time in Americaを見たときのような気分になる。パトリック&アンジーシリーズもそうだが、ルへインは主人公に容赦がない。2020/08/29

YOMIPITO

0
ラストが映像的で、三部作の中で一番ルヘインぽかった。 次作があるとしたら、異母兄弟と殺し屋の息子の三人の話で時代はベトナム戦争頃かな。2022/11/09

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