内容説明
ハーレムの共同住宅に住む老婦人がレイプを装って殺された。殺人課のチャップマン刑事と捜査を開始したアレックスは、被害者の意外な過去を知る。若いころの彼女は魅力的で、エジプトの元国王ファルークの愛人だったこともあった。部屋からは往時をうかがわせる品も見つかるが、殺人の動機は不明。やがて、数百万ドルの価値をも有するという希少な金貨の存在が浮上するが…弱者を餌食にする犯罪に、女性検事補が挑む。
著者等紹介
フェアスタイン,リンダ[フェアスタイン,リンダ][Fairstein,Linda]
マンハッタンの地方検察庁に勤務し、性犯罪訴追課を30年近く指揮してきた辣腕の法律家である。1996年に地方検事補アレックスが活躍するシリーズ第一作『誤殺』で小説家としてデビューし、パトリシア・コーンウェル、ジョン・サンドフォードらに絶讃された。その後、『絶叫』、『冷笑』とシリーズを順調に書き継ぎ、第四作『妄執』ではネロ・ウルフ賞を受賞した。夫とともにマンハッタン在住
平井イサク[ヒライイサク]
1929年生。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
23
今回もマンハッタンをはじめたくさんの歴史ネタが拾えて楽しかった!ホント、ジェパディ!まんまです。この六作目はパトリシア・コーンウェルに献辞があり、女性ミステリー作家たちのつながりを思いました。次回も楽しみ。2020/07/13
けいちか
0
やっと検事らしい様子が見られたアレックス。シリーズ6作目。2008/07/22
ヒサヒサ
0
シリーズ第6作。うーんいろいろ出てくるな。2010/11/22
槙
0
シリーズの中でも、アレックスの検事としての法廷での仕事が詳しく書かれていた。そろそろ恋人と別れそうな気配で次の巻が気になる。2011/11/18
yos
0
女性検事アレックス・クーパーのシリーズ第6作。「殺意」はいくつかの事件が同時並行的に起き、調べていくと偶然にもそれらの出来事が背後でつながっていた・・・という合わせ技的手法で、歴史的にも地理的にも大きなスケールでストーリーが展開していく。おなじみのキャラ達だし、テンポも悪くない。のだが・・・。訳文がやや読みにくい。それに、誤植が多い。読み始めて100ページあたりで、しばらく放置。内容をすっかり忘れた頃、続きを読んで四苦八苦だった。アレックスシリーズを読むなら、もっと初期の作品がおすすめかも。2007/01/05