出版社内容情報
科学を信じることは、人を信じることじゃないかな?
元科捜研トップの鑑定技術力と知識から「彼に鑑定できない証拠物はない」と称された土門誠。民間鑑定人となった土門のもとに、大学教授の猪狩愛が訪れる。彼女は土門の過去を知る数少ない友人のひとりだが、研究中に起きた大学内での火事で記憶を失ってしまう。そればかりか放火の疑いをかけられ……。旧友を信じたい思いと、科学的事実の間で揺れる土門が導き出した答えとは?
孤高の鑑定人が真実を暴くサイエンスミステリシリーズ最新作、ついにドラマ化!
【目次】
内容説明
元科捜研トップの鑑定技術力と知識から「彼に鑑定できない証拠物はない」と称された土門誠。民間鑑定人となった土門のもとに、大学教授の猪狩愛が訪れる。彼女は土門の過去を知る数少ない友人のひとりだが、研究中に起きた大学内での火事で記憶を失ってしまう。そればかりか放火の疑いをかけられ…。旧友を信じたい思いと、科学的事実の間で揺れる土門が導き出した答えとは?
著者等紹介
岩井圭也[イワイケイヤ]
1987年生まれ。大阪府出身。北海道大学大学院農学院修了。2018年「永遠についての証明」で第9回野性時代フロンティア文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
276
岩井 圭也は、新作中心に読んでいる作家です。サイエンスミステリ鑑定人シリーズ第三弾、土門 誠の学生時代の様子が判明しました。9月からドラマが始まっています。 https://www.fujitv.co.jp/saigonokanteinin/ https://www.kadokawa.co.jp/product/322504000871/2025/10/30
パトラッシュ
256
土門の学生時代の友人が絡む事件を集めた連作集は、前二作にはなかった人間臭さを垣間見させる。土門の鑑定で被疑者の嘘が次々に暴かれ自供に追い込まれる過程で、若き日の交友が彼の生き方を強く規定しているのが見えてくる。ぶっきらぼうで人付き合いの悪い男という過去作のイメージが、むしろ不器用だが熱い情熱を秘めた性格が浮かび上がるのを作者は楽しんで書いているようだ。サスペンスや引きを重視したテレビドラマ版とはかなり違うが、そこに流れるものは相通じるものがあると感じた。まあ藤木直人と白石麻衣のキャスティングはよかったが。2025/09/23
昼寝ねこ
200
最後の鑑定人シリーズの第3作は4本の短編集。今作では土門誠の大学時代の旧友が登場する。あの土門に心を許せる親友が3人もいたことにビックリ。そして過去を知る親友を通して冷血人間の土門にも人間的な一面があるのがわかってくる。もちろん本筋は土門の卓越した鑑定技術で真実を突き止めるスタイルなのは同じ。過去作の登場人物に加えて少しづつキャラが増えて土門ワールドが充実していくのが嬉しい。最終話の『灰色の追憶』がサスペンス風味濃厚で良かった。このシリーズはまだまだ続いてほしい。2025/12/13
いつでも母さん
179
あの日々があったから今の土門が居るのねーそんな読後感が心地良い。シリーズの第3弾は連作の4話、追憶と銘打っているだけあって、土門の学生時代の同期3人との絡みがなんとも人間臭くて温かい。その存在が今も土門を支えているのだな。「科学を信じることは、人を信じることじゃないかな?」猪狩の言葉が土門を救うし、猪狩を救うことにもなるのが好い。3人も友人がいて、高倉と言う相棒もいる土門にまた会いたい(次はどんなハーブ水だろう?笑)2025/09/26
hirokun
165
★4 「最後の鑑定人」シリーズの第三弾。今回の作品では、主人公のある意味人間臭い部分が垣間見えた。学生時代の経験が主人公の個性を形成する上において非常に強く影響を与えている事が窺える。『他人に生き方を強要できなくとも、寄り添い、言葉をかけ、話し合うことはできる』人の人生における真理だろう。推理小説としての面白さもあるが、個性豊かな主人公の振る舞いに読書の楽しみを覚える。2025/10/06




