内容説明
ザ・ディガがホテルの一室で謎の死を遂げた。彼は全米一のカリスマ・ラッパーだった。その実父から真相の究明を依頼された私立探偵ガナーは、彼がレコード会社の移籍を熱望していた事実を知る。調査のすえ、ライバルのラッパーやふたりの売春婦の存在が浮かび上がるが、その矢先、ガナーはレコード業界の黒幕によって拉致されてしまった！汚辱にまみれた暗黒の街ロサンゼルスで、命を賭けた探偵の孤独な死闘が始まる。
著者等紹介
ヘイウッド，ガー・アンソニー［Ｈａｙｗｏｏｄ，Ｇａｒ Ａｎｔｈｏｎｙ］
１９５４年、ロサンゼルス生まれ。グラフィック・デザイナー、コンピューター技師などの職を経て、１９８８年、黒人探偵アーロン・ガナーを主人公にした『漆黒の怒り』で作家デビュー。同書はアメリカ私立探偵作家クラブ主催の私立探偵小説コンテスト最優秀作に選ばれた。以後、ガナーを主人公にした作品を書き継ぎ、１９９９年に第六作にあたる本書を発表。その一方で、素人探偵のジョー＆ドティーが活躍するユーモラスな作品も執筆している
熊谷千寿［クマガイチトシ］
１９６８年生、東京外国語大学外国語学部英米語学科卒、英米文学翻訳家
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