ハヤカワepi文庫<br> 地下鉄道

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ハヤカワepi文庫
地下鉄道

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  • サイズ 文庫判/ページ数 496p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151201004
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

過酷な境遇を逃れ、自由が待つ北部をめざす奴隷少女コーラ。しかしそのあとを悪名高い奴隷狩り人が追っていた。傑作ついに文庫化

内容説明

19世紀、アメリカ。南部の農園で過酷な生活を送る奴隷の少女コーラは、新入りの少年シーザーから奴隷を逃がす“地下鉄道”の話を聞き、ともに逃亡を決意する。冷酷な奴隷狩り人リッジウェイに追われながらも、コーラは地下をひそかに走る鉄道に乗り、さまざまな州をわたり、人に助けられ、また裏切られながら、自由が待つという北をめざす。ピュリッツアー賞、全米図書賞、アーサー・C・クラーク賞受賞作。

著者等紹介

ホワイトヘッド,コルソン[ホワイトヘッド,コルソン] [Whitehead,Colson]
1969年生まれ。ハーバード大学卒業後、ヴィレッジ・ヴォイス紙で働く。1999年に第1長篇The Intuitionistを発表。2016年に刊行された第6長篇にあたる『地下鉄道』は、ピュリッツァー賞、全米図書賞、アーサー・C・クラーク賞など7つの文学賞を受賞。2019年に発表した第7長篇『ニッケル・ボーイズ』(早川書房近刊)で再びピュリッツァー賞を受賞し、同賞を2度受賞した史上4人目の作家となった。ニューヨーク在住

谷崎由依[タニザキユイ]
京都大学文学研究科修士課程修了、作家、翻訳家、近畿大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

70
聖書に曰く“他人を盗んで売るものは死をもって罰せられる”また“奴隷はすべてにおいて主人に従わなくてはならない”神でさえ立場を正当化する矛盾した教えが、自らの未熟を知らぬ者らに選ばれし者との盲信を育む…比喩でなく地下を走る機関車は演出か?舞台の様に場面展開し様々な苦難を見せつける!ある場所で自由を得るがそれは白人による計画、奴隷は一転家畜と化す。虐げた者達が復讐を恐れ虐殺を正当化する街、匿われる不自由はまるでアンネの日記。約束の地で膨らみ過ぎた希望は集会の夜に摘み取られ…闘うことでしか自由は得られないのか!2021/09/16

活字の旅遊人

54
この当時、黒人奴隷を自由州に逃がすための秘密組織があり、これを「地下鉄道」と呼んだ。ようやく陸上に鉄道が敷かれ出した頃の話なので、もちろん本物の鉄道ではない。それを鉄道として作れてしまうのが、創作の面白さだ。この地下鉄道の存在以外はノンフィクションのような展開で、自由州に至る主人公の波乱に満ちた逃亡劇は読み応え十分だ。それにしても、無事逃げ込めればOKというスタイルは、今現在の移民問題と全く変わってない。亡命なんかも同じか。危険を承知で行動したものには栄誉を、か。こちら側にいることの贅沢さを自覚したい。2021/11/21

ちえ

50
南北戦争以前のアメリカ、南部から北に脱出しようとする黒人奴隷を助ける秘密の組織があり「地下鉄道」と呼ばれていたという。この本はそれを文字通り地下を走る鉄道として登場させている。主人公コーラと彼女に関わる人物を、時間も前後しながら登場させる手法。表面上はユートピアのようなディストピア、文字通りのディストピア、目を背けたくなる酷い場面に、何度も途中で読むのを止めながらの読了。そして後書きでも書かれているように著者が書いた思い、決意、今のアメリカへの危機感。ピュリッツァー賞をはじめ数々の賞を受賞したのは当然。2024/08/17

syota

47
舞台は19世紀前半の米国南部、逃亡奴隷の少女コーラが奴隷狩り人から必死に逃げる。捕まれば凄惨なリンチと死が待っている。まさに命をかけた逃亡劇。人ではなくモノとして扱われた黒人奴隷の悲惨な境遇や奴隷狩り人の存在、都合の良い理屈で差別を正当化する白人たち、現代にも通じる扇動と付和雷同といった米国社会の暗部が、ドライな筆致でリアルに描かれている。奴隷制がいかに残酷で非人間的なものか、それを当然と思ってしまう人の心、決して希望を捨てないコーラの強さ、いろんなことが心に刺さった強烈な一冊だった。2021/08/09

しゃお

47
過酷な南部農園から「地下鉄道」を使って逃げ出した奴隷の少女コーラ。その先で自由を得たかに見えても黒人にとってそれはあくまでも白人の理屈によって押し付けられた自由だと気付きます。奴隷狩り人リッジウェイに追われながら地下鉄道に乗り様々な州へ逃げるコーラが、更に過酷な現実と向き合いながらも力強く生きようとする姿が印象的です。重苦しく凄惨な場面も多いですが、「地下鉄道」という自由への希望がエンタメ性を高めてくれ読みやすくも。とはいえ現実は想像以上のものだったでしょうし、今も考え続け、そして変えていけなければ…!2021/06/06

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