ハヤカワ文庫<br> 死者の島

ハヤカワ文庫
死者の島

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  • サイズ 文庫判/ページ数 414p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151000836
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

元新聞記者で今はミステリ作家の老婦人ヘンリー・Oは、情報産業の大立者からの依頼で、彼の所有する島に赴いた。そこで彼から驚くべき話を聞かされた。「誰かがわたしを殺そうとしている。容疑者を島に集めたので、犯人をさがしてほしい」彼女はさっそく調査を始めるが、やがて恐ろしい事件が…人気作家の新シリーズ第一弾。アガサ賞最優秀長篇賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

92
ヘンリー・Oシリーズ第1弾。ヘンリーは現代のミス・マープルと言われ、60歳ながら行動力があり思慮深い魅力ある女性だ。彼女のわたしはという語り口で、ハードボイルドを感じさせる文章構成も好みだ。彼女は旧知であるメディア界の成功者プレスコットに、彼の所有する孤島の別荘へ招待される。彼は命を狙われていて、容疑者をこの孤島に集め、ヘンリーに犯人探しをして貰いたいと言う。事件の真相、迫り来るハリケーンの中のサスペンス、「そして誰も~」をこの様にアレンジしたのかと嬉しくもなる。意外な真相も、主人公の謎も納得の作品だ。2019/01/07

lanikai

11
先に「死の散歩道」を読んでしまい、シリーズ最初から読み直し。冒頭から意思のしっかりした女性という感じがビシビシ伝わってきて、昔の男が超大金持ちというのも、今のマウンティングとは違うのかもしれないが、ただのおばあちゃんじゃないわよ、アピールな気がして、ミスマープルの方が好感持てるかも。今回は頼まれて島を訪れているので、「死の散歩道」のような旅を楽しむ雰囲気がないのが残念。彼女の秘密はなんとなく察しがついた。2020/04/16

NAo

5
現代版ミス•マープル⁈とのことで楽しく良いペースで読みました。意外な人の活躍やヘンリー•Oの洞察力、壮絶な自然の脅威…読み応えのある作品でしたので続編もぜひ挑戦したいです。植物の名前などがたくさん出てきて、調べながら読むのも楽しかったです。2021/04/11

**きら☆ぴか**

3
読了。読み始めの感想は「この文章を英文になおしなさい」って言われてるみたいな、英語のテストを受けているような感じでした。訳すって大変な作業だとは知っているけれど、物語が頭にすぅっと入ってこない海外本訳はなかなかにつらい( ˊᵕˋ ; )初読み作家さんなで、もう一冊読んで見ようかなとは思いました。2021/03/29

円盤人

3
殺人未遂にあったメディア王が、容疑者と思われる関係者を所有する島の別荘に集め、ミステリ作家である旧知の「わたし」=ヘンリー・Oに捜査を依頼、犯人を推理させようとする。93年にしては驚くほど古典的だが、「孤島もの」にしては世界観が閉じていない。それは新鮮とも言えるし、期待はずれとも言える。個人的には惨劇の場面やハリケーンの襲来など、盛り上がりぶりが性急に感じたし、「真相」解明時点では正直不満だったが、最後の数ページでストン、と落ちてアアア、と唸った。傑作とまでは言わないが、悪い読書ではなかったように思う。2018/11/23

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