内容説明
精神科医ケイレブの患者が謎の死を遂げた。警察は自殺と発表するが、そんなはずはないと直観した彼は、独自に調査をはじめる。一方、捜査にあたったシネス刑事はじつはケイレブに殺人の容疑をかけていた。人間を犬型と猫型に分類し、超然と生きる精神科医と、たたき上げの実直な刑事。ふたりはいつしか立場を超えて理解しあうが、時すでに遅く、第二の殺人が…マリス・ドメスティック・コンテスト最優秀作に輝く話題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mzo
12
森博嗣のルーツ・ミステリィ100から。これ、タイトルの印象と内容が全然違いますな!かなりハードな感じのミステリィでした。内容的には面白いけど、やや読みにくかったのが残念。2014/10/05
熊猫
2
うわああああ。やられた。 このタイトルでこの表紙で、しかもマリス・ドメスティック・コンテスト最優秀賞ときたら、期待する方向は真逆。 これ、全くコージーじゃないよ。むしろハードボイルド。 作品としての出来は悪くないし、人間を深く掘り下げて行く描写はいい。しかもケイレブは表面のみを描くことで内面を影のように浮きだたせ、一方シネスは何から何まで隠すことなく披露する描写の対立も面白い。 でも、期待したのはそこじゃないんだよなぁ。 先入観を持った自分が悪いのは承知の上で、もう少しどうにか…。2014/07/20
popup_snow
1
「猫」に惹かれて買ってみた。人間は猫型と犬型に分類できる、という持論を持つ精神科医と夫婦問題を抱える刑事の2人が主軸になって事件を追うストーリー。肝心の「猫」に関する話はほとんどなし。冒頭は良かったのに…。人物像は丁寧なのにストーリーは今一つだったかな。2009/08/12
漠山志たい
0
タイトル買い。猫型犬型分類の説明後はその事について思い出したように触れるくらいだったのでその点は期待していたのと違った。ケイレブの行動そのものがタイトルに凝縮されていると考えればそれはそれで、まあ納得? あ、読み終わって気付いたがケイレブ主人公だったか…シネスに感情移入していた…タイトル…を忘れるほど猫犬診断を薄くしか感じとれなかったんだなと…自分残念w ゲイという事についてどうしても分かり合えない二人に今の日本はだいぶ容認されてるんじゃないかなと思った。いい悪いじゃなく。葬儀シーンからが本番。2012/10/07
Jimmy
0
森博嗣推薦の作品でありましたが、ユーモアっぽい想像をしていましたら、全然勘違いで結構ハード。まあまあでした。2008/06/06
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