内容説明
1982年に『アリバイのA』で登場したキンジー・ミルホーン。毅然として自立し、どんな困難にも正面から立ち向かう一方で、ごく普通の人間としての弱さや魅力も備えた彼女の人気は衰えることを知らない。本書はそのキンジーのすべてを研究しつくした、初の本格評論。あつかってきた事件はもとより、彼女の生い立ち、私生活、友人、恋人にいたるまでを徹底解剖。これ一冊でミステリ界のトップ・シリーズのすべてがわかる。
目次
キンジーの生涯
キンジーの性格
キンジーの日常生活
キンジーの個人的な人間関係
活躍の舞台
探偵としてのキンジー
社会的および政治的問題
正義は可能か?
グラフトン、キンジーを語る
グラフトンの文体
探偵小説の発展におけるグラフトンの位置づけ
著者等紹介
コーフマン,N.H.[コーフマン,N.H.][Kaufman,Natalie Hevener]
コロンビア州のサウス・キャロライナ大学で教鞭をとっている。国際法とジェンダー政治学専門の政治科学者。女性私立探偵に関する論文を発表しており、アメリカ探偵小説における性的役割についての講義を担当している。アメリカ探偵作家クラブ賞の最優秀評論・評伝賞を受賞
ケイ,C.M.[ケイ,C.M.][Kay,Carol McGinnis]
コロンビア州のサウス・キャロライナ大学で教鞭をとっている。シェイクスピアを研究する英文学教授。女性私立探偵に関する論文を発表しており、アメリカ探偵小説における性的役割についての講義を担当している。アメリカ探偵作家クラブ賞の最優秀評論・評伝賞を受賞
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