内容説明
一人の真面目な江戸ッ子。とびきり上等の日本人。
著者等紹介
夏目漱石[ナツメソウセキ]
1867‐1916。東京牛込の生まれ。本名金之助。生後まもなくに養子に出され、九歳のとき生家に戻る。東京英文科卒業後、愛媛の松山中学、熊本の五高で英語教師。明治33年、イギリスに留学。帰国後、一高教授、東大講師。友人高浜虚子の俳誌「ホトトギス」に書いた「吾輩は猫である」が大評判となり、「坊っちゃん」「草枕」を書く。朝日新聞に客員として入社、作家生活に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
58
夏目漱石の導入には良いと思います。『坊ちゃん』は相変わらず面白いなと思わされました。漱石ファンとしては、漱石に興味を持つ人にお勧めしたいです。2022/06/10
harass
58
猫の日イベントでこの本に収録されている『吾輩は猫である』を読む。110ページのみの短縮版。何度か読んだことがあるが、やはり、このとぼけた味は楽しい。小林信彦のエッセイでこの作品と落語の関係についてを読んだことがあるがそれを思い返す。江戸戯作のエッセンスを引き継ぐ名作だ。こういう笑いが日本文学の主流にならないことは残念だが、こういうことも書けるのが漱石の懐の深さを示している。2017/02/22
優希
46
面白かったです。読んでいて楽しい作品ばかりでした。特に『夢十夜』が好きですね。2023/02/06
優希
39
再読です。どの作品も面白く読みました。『夢十夜』が良かったです。漱石の作品はいつ読んでも古さを感じさせないので好きですね。2023/11/17
佐島楓
19
坊ちゃん・夢十夜など、一部抜粋された作品を含むいわば漱石の入門書。漱石はエンターテイナーであったのだなと改めて思う。坊ちゃんや猫あたりは鋭い文明批評になっている。何度読んでも視点を変えて味わえる、やはり面白い。2012/08/05