内容説明
死んだはずの男を捜し出してほしい―保険会社の依頼でわたしはメキシコへ飛んだ。遺族に保険金を支払った直後、自殺したと思われていた男が目撃されたという。五年前、彼は不動産詐欺を疑われ遺書を残して失踪していた。じつは保険金めあての偽装自殺だったのだろうか?調査にあたるうち思わぬところから、自らの出自の謎が明かされ、キンジーは心をかき乱されるが…ミステリ界のトップに君臨するシリーズ第十弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
13
女探偵快進撃続きJに。彼女が事務所を開いた加州信用保険会社を追い出された際、冷酷な監査重役から彼女を守りきれなかった副社長が事務所を訪れた。彼の意外な依頼の趣旨は保険金詐欺調査。社が保険を払った死亡者本人の生存情報が齎され、その確認調査をせよとの事。彼女はメキシコに飛ぶ。件の男はネズミ講化した投資詐欺犯で、彼の隠した金、別れた故国の女房、子供達への愛、逃亡期間に連れ添った情婦。小説の仕立は複雑乍ら良く出来ている。謎を含みつつ意外な結末。事件と並行し主人公の前に親戚の突然の登場。良い輻輳となって次作に続く。2023/12/19
じょじょ
3
キンジーのキャラもこんなだったかなぁ??とか あちこち説明長くて飽きてきたのかな?? いとことの話も気になるし次も読むけど。2018/08/15
ルウ
2
★3 結末が好き。ちょっと曖昧にしてるけど、捜査対象の男があまりにも身勝手すぎて反吐がでそうだったので、がっつり金持って逃げていてほしい。初っ端、娼婦のフリをせざるえなかったキンジーのヤケクソぶりに笑った。 2018/09/18
finewave
0
☆☆☆☆2015/08/07