内容説明
アメリカ私立探偵作家クラブ(PWA)は1982年、本書の編者ロバート・J・ランディージらのハードボイルド作家が中心になって産声を上げた新しいクラブである。その主な活動は、大きく二つに分けられる。一つは、毎年もっともすぐれた私立探偵小説に与えられるシェイマス賞の設定であり、これは先輩に当たるアメリカ探偵作家クラブ賞とならび、今や現代ミステリを語る上で欠かせぬ賞となりつつある。もう一つの活動に、書下ろし私立探偵小説短篇集の刊行がある。本書は構想4年目にしてついに実現した、記念すべきその第1アンソロジーである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
81
アメリカ私立探偵作家クラブ、通称PWA。本作の主催者ロバート・J・ランディージが呼び掛け、1982年に作られたシェイマス賞を主催する団体の、初期メンバーによるアンソロジー。上巻には、ローレンス・ブロックやサラ・パレツキー、ビル・ブロンジーニや主催者本人など、9人の作家作品が載っている。読み比べる事により、読みやすさや表現の違い、作家別の特徴や自分との相性などを掴む事が出来るだろう。アメリカの私立探偵に限定したミステリで、ブロック氏は哀愁をブロンジーニ氏は生き様を、という風に感じられる。PWA、中々良いぞ。2018/08/15
まっつー(たまさか)
0
ブロック、プロンジーニ。2019/08/20
-
- 和書
- 幻視 -Visions