内容説明
IRAの闘士コン・シェリダンは、ダブリンで若く美しい富豪の妻ハドリ・ウィンズロゥと激しい恋に落ちた。だが、彼女の裏切りに遇い、彼は失意のうちにアメリカに渡り、ボストンで警察官として再生する。この運命的な出会いと訣別を発端に、コンの息子ガス、さらにその息子クリスへと続くウィンズロゥ家との愛と憎悪と復讐のドラマが展開する。スペンサー・シリーズの巨匠が、父と息子の関係を軸に描く入魂の自伝的大作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kircheis
275
★★★★☆ シェリダン家三代にわたる愛憎のドラマ。 かなりのボリュームに圧倒されたが、非常に面白くて一気読みした。 何だかんだで全ては初代のコンの誤りを引きずり続けることになっていたように思う。それを遅まきながらも愛する息子のために精算するガスの姿に心を揺さぶられた。 単なるセックス好きと思っていたメリイ・アリスが実はしたたかな計算の下に行動していたことが判明するシーンが大好き。2022/10/29
背番号10@せばてん。
30
2000年2月24日読了。当時、全制覇を目指していたスペンサーシリーズと間違えて購入した1冊。あらすじは忘却の彼方。2000/02/24
Mituya Hasegawa
2
ハードボイルドのスペンサーシリーズとはガラリと変わるが、これもよし!2013/06/03
ぐずぐず
0
スペンサーシリーズのスノッブな感じがダメな人にお薦め。重厚な文学作品と言ってもいいかも。2011/08/10
ゴリゾウ
0
菊池光 訳/独立運動に揺れる1920年代のダブリンから90年代のボストンの裏の世界へ-三代におよぶ愛と憎悪、裏切りと復讐の物語。IRAの大尉コン・シェリダンは、アメリカ人富豪の妻ハドリと愛に。(「BOOK」データベースより) #14741995/08/19