内容説明
おれをこんなめに会わせたやつを許しておけない―私立探偵サム・ハンターはポルノ雑誌の女編集長に依頼され、恐喝事件を洗っていた。その途中で、ある品物の受け渡しを弁護士から頼まれたのだが、何者かが彼の殴打し、殺人犯に仕立てあげようとしたのだ。しかも、受け渡しを頼んだ弁護士もまったくのにせものだった。いかがわしいセックス教団、テレフォン・セックスをアルバイトにするモデル、新進女優の消えたポルノ・フィルム―過激なポルノ雑誌業界に渦巻く黒い陰謀とは?挑発的描写、暴力シーンに彩られた鮮烈なハードボイルド!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
14
書題もその原題も辞書を引けば判る。「成人向」「お下劣」と言う処。本書は区内の図書館に無く、他区から態々取り寄せた。ご覧の通りの表紙で、手渡されてやや恥ずかしかった。こっちは爺さん、許してくれ。 「ビッグボス~」よりは前半グロ<エロだったが、後半は流石に派手なグロで解決に至る。テレビで人気の出掛かった女優に猥褻写真があるとして、ポルノ出版社の女発行人に脅迫文が来て、彼女は主人公に調査依頼する。当初犯人はイカれた宗教団体の主宰者と思われたが、意外な逆転真相。著者には韜晦めいた気分があるのだろうが聊か食傷した。2024/06/24
おもろい於間抜
6
わはは。やっぱりハードボイルド小説はこうこなくっちゃ!、と愉快に読みました。まったくもってダーティハリーがマリーテレサのように思えてくる主人公のサムハンターであった〘ロサンジェルスタイムズの書評だと訳者あとがきにあったが納得(^^)〙。2021/06/14