感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふう
10
死体が横たわる風呂場にいきなり不安と戸惑いMAXの主人公とともに降り立ち、時間と場所を行きつ戻りつしながら不思議の国のアリスみたいに翻弄されつつようやく辿り着いたラストは…。なんじゃこれ。ある意味でアナ雪…Let It Go~ありのままで~の変態remix。そう、ありのままの姿見せるのよ。つか1974年にこういうトリックをこういう構成で描いたエリンはやっぱすごいよな。2017/01/02
ヨッシー
7
うぅん……面白いことは面白いかな。オチとかどうでもいいくらい、そこまでに至る物語がとにかく読んでて楽しいです。インチキ裁判とか、主人公の家族の証言とか、もう色々とぶっ飛んでいます。どこか読み飛ばしたんじゃないかと疑いたくなるくらい、展開が不自然すぎて頭がおかしいです(笑)さすがエリン……。オチは、自分は全然気付けませんでしたが、分かる人はもちろん分かるでしょうね。好き、ってのとは違いますが……とにかく、一読して変な気分になり、妙に強い印象を残す作品ではあります。エリンの長編、ちょっと探してみます。2012/06/27
はの
6
『特別料理』で有名なスタンリイ・エリンの中篇ミステリー。「目の玉が飛び出るような意外な結末」ということで読んでみた。「意識の流れ」手法で時間軸と場所がひっちゃかめっちゃか&ポルノ要素満載な語りのストーリーは、混乱しながらも面白く読めた。ミステリーとしてはトリック手法と「意識の流れ」、話の構成、犯行の動機、犯人、どれも今となっては個々では珍しくはない。しかし、それらの組み合わせである本作は、衝撃度、滑稽度(変態度というか)、悲劇性いづれも高い怪作になっている。読んだ方がいたら是非語り合いたい作品。2014/12/29
こら
4
読み始めてそうそう、ぐにゃって感じの酩酊感の嵐に襲われる。落丁•乱丁じゃない?ってレベルの。でも、主人公の語りが面白くて、読み進めるうちにデタラメだよって思ってた事が全て伏線だったのは、さすが技巧派のエリン。ただし、短編のカラッとしたオチと違って、このラストは受け付けない人もいると思いますです‥ 2014/06/11
kado
4
うへーとんでもない本を読んでしまった。ページを捲るたびに時系列や場所が目まぐるしく変化して読んでて混乱した。ありえないシチュエーションが次から次へと発生して、おかしな裁判も始まったりもうむちゃくちゃです(笑)しかし最初から最後まで変態小説2013/09/15
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