内容説明
地下鉄のホームから突き落とされて危うく死にかけたエマは、数日後、今度は車に追い回されて轢き殺されそうになった。心配する夫は彼女にボディガードがわりの探偵をつける。だがほどなく、エマの命を狙っていた男が射殺体で発見された。撃ったのは夫か、探偵か?そもそも男はなぜエマを狙ったのか?愛憎渦巻く街で交わされるのは、愛のキスか、あるいは死の接吻か…美しい人妻をめぐる殺人事件を鮮烈な筆致で描く。
著者等紹介
井上一夫[イノウエカズオ]
1948年慶応義塾大学文学部卒、英米文学翻訳家。訳書に「寡婦」「ラスト・ダンス」、マクペイン、「007/黄金の銃をもつ男(改訂版)」フレミング(以上早川書房刊)他多数
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