ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 葬儀を終えて

ハヤカワ・ミステリ文庫
葬儀を終えて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 356p
  • 商品コード 9784150700034
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サルビア

21
リチャード・アバネシーが亡くなった葬儀の後に、リチャードの末の妹のコーラが「だって、リチャードは殺されたんでしょう?」と言った。その後、そのコーラが殺されてしまう。リチャードの親類縁者は、コーラの殺人から、もしかしたらリチャードは本当に殺されてしまって、その発覚を恐れた殺人者が何かを知っていそうなコーラを殺したのではないかと疑心暗鬼になる。読み始めてコーラの家にいたミス・ギルクリストの喫茶室をやっていたという経歴を読んでテレビで見たことを思い出し、犯人も思い出しました。それでも面白かったです。2019/08/15

星落秋風五丈原

17
大富豪のアバネシー家当主リチャードの葬儀を終えて、莫大な遺産が均等に一族の者達の手に入ることになった。その遺言公開の席で、末の妹コーラが無邪気な声で言った。「あら、リチャードは殺されたんじゃなかったの?」翌日コーラが自宅で惨死体となって、家政婦のミス・ギルクリストに発見された。そして彼女にも凶悪な犯人の手が…。容疑は相続人全員に及び、遺言執行人エントウィッスル氏は、名探偵ポアロに救いを求める。2006/05/02

林 一歩

14
後期クリスティー傑作のひとつ。筆捌きの円熟味を堪能出来ます。2013/02/18

はね

9
先日読んだ『ポアロのクリスマス』からの連想で久しぶりに読みたくなって引張り出して来た。葬儀の後に末妹が何気なく放った一言。翌日、彼女は殺害される。曲者だらけの一族。一族モノ(というジャンルが存在するのか知らないけど)がどうやら私は好きなようだ。動機の意外性というか、この人に実はそんなメリットが?みたいなパターンも好きかも。「メリット」という表現が適切かどうかはともかくとして。2019/01/23

旅人(𝒕𝒂𝒃𝒊𝒕𝒐)

8
この話は、中盤近くまでポアロが登場せず話は進む。登場人物が多いので、家系図を何度も見返しながら読み進めるが、それぞれが個性的に描かれており、また、誰もが犯人である可能性と「嘘」がある。ヘレンが感じた「違和感」の正体は、他の小説(もちろんクリスティの後に書かれた)でも同様なものを読んだことがある。事件解決の後、関係者たちが落ち着くところに落ち着いて、一歩踏み出していくところは、クリスティの作中人物への愛情を感じる。2021/05/31

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