内容説明
2000年代初頭、人間の全遺伝情報=ヒトゲノムがついに解読された。その後まもなく、山中伸弥らがiPS細胞(人工多能性幹細胞)の作製に成功。そして今、ジェニファー・ダウドナらが開発した新技術「CRISPR/Cas9」により、人類は「ゲノム編集」の時代を迎えている。自らの設計図を望み通りに書き換えられるようになったとき、人間の条件はどう変わるのか?科学と倫理のせめぎ合いを圧倒的なストーリーテリングで描く傑作。
目次
第4部 「人間の正しい研究題目は人間である」―人類遺伝学(一九七〇~二〇〇五)(父の苦難;診療所の誕生;「介入しろ、介入しろ、介入しろ」;ダンサーたちの村、モグラの地図;「ゲノムを捕まえる」;地理学者;ヒトの本(全二三巻))
第5部 鏡の国―アイデンティティと「正常」の遺伝学(二〇〇一~二〇一五)(「それなら、わたしたちは同じね」;アイデンティティの一次導関数;最終マイル;飢餓の冬)
第6部 ポストゲノム―運命と未来の遺伝学(二〇一五~…)(未来の未来;遺伝子診断―「プリバイバー」;遺伝子治療―ポストヒューマン;エピローグ―分割できるもの、分割できないもの)
著者等紹介
ムカジー,シッダールタ[ムカジー,シッダールタ] [Mukherjee,Siddhartha]
医師、がん研究者(血液学、腫瘍学)。コロンビア大学メディカル・センター准教授を務める。1970年、インドのニューデリー生まれ。スタンフォード大学(生物学専攻)、オックスフォード大学(ローズ奨学生。免疫学専攻)、ハーバード・メディカル・スクールを卒業。デビュー作『がん―4000年の歴史―』(2010年。邦訳は早川書房刊)は、ピュリッツァー賞、PEN/E・O・ウィルソン賞、ガーディアン賞など多くの賞を受賞し、“タイム”誌の「オールタイム・ベストノンフィクション」にも選ばれた。『遺伝子―親密なる人類史』(2016年)も“ニューヨーク・タイムズ”ベストセラー・リストのノンフィクション部門1位を記録
仲野徹[ナカノトオル]
大阪大学大学院医学系研究科教授。1957年大阪生まれ。1981年大阪大学医学部卒業。内科医としての勤務、大阪大学医学部助手、ヨーロッパ分子生物学研究所研究員、京都大学医学部講師、大阪大学微生物病研究所教授をへて現職。専門はエピジェネティクス、幹細胞学
田中文[タナカフミ]
東北大学医学部卒業。医師、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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