出版社内容情報
大好評『100年予測』の著者が描くリアルな近未来! 震災後の日本に贈る特別序文付。
内容説明
金融危機以降、国家間のパワーバランスは劇的に変化したか?アメリカとイランがついに和解?日本は軍事力を強化するか?地政学が導く世界の行く末とは…。「影のCIA」の異名をもつ情報機関ストラトフォーを率いる著者の『100年予測』は、クリミア危機を的中させ話題沸騰!続篇の本書では2010年代を軸に、より具体的な未来を描く。3・11後の日本に寄せた特別エッセイ収録。
著者等紹介
フリードマン,ジョージ[フリードマン,ジョージ] [Friedman,George]
1949年、ハンガリー生まれ。ニューヨーク市立大学卒業後、コーネル大学で政治学の博士号を取得。ルイジアナ州立大学地政学研究センター所長などを経て、1996年に世界的インテリジェンス企業ストラトフォーを創設、チェアマンを務める。同社は、政治、経済、安全保障にかかわる独自の情報を、アメリカほか各国の政府機関、世界中の一流企業に提供し、「影のCIA」の異名をもつ
櫻井祐子[サクライユウコ]
翻訳家、京都大学経済学部卒、オックスフォード大学院で経営修士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
109
続編ということですが原題は異なっていて、これから数十年先のことをある意味予測しているようです。かなり具体的でこれを逆に読むことによって、ある国などは今後どうしたら、今の体制を崩していけるのだろうと研究したりしているのではないかとうがった考え方をしてしまいます。あと不満をあげれば、経済的な部分が少ないのでそれを補ってもらえればという感じを持ちました。2017/07/13
WATA
85
アメリカの民間情報機関の重鎮が「今後10年、アメリカが取るべき政策」を提言した本。アメリカの外交に関わる人物が今の世界をどう見ているか、良く分かる貴重な1冊。正直、あまり嬉しくない将来予測も多いのだけれど、たぶんこの世界の見方は正解に近い。読む側にもそれなりの知識が求められるため、馴染みのない地域に関する部分は読みにくいかも。まずは前書き・後書き・解説と第10章(日本と中国と環太平洋地域の章)を読むことをオススメします。2014/11/04
ichiro-k
36
米国の国力維持・国益第一の立場から冷徹に今後10年間を予測。 米国は、表向き「みんな仲良く世界平和」裏の思いは「ひとり勝ちの世界支配」、それが究極の帝国主義。 資源がなく、超高齢化社会で内需もじり貧、労働力不足、財政破綻必至の日本は、遠からず「米国の51番目の州となる」という予測はさすがにないけど・・・・・ 2015/11/03
slider129
23
今作を読むことで前作の「100年予測」の理解度もより深まった。 これを読めば、ある意味世界平和を実現するということは、かなり高いハードルを目指すものだと実感させられる。 外交上の「昨日の敵は今日の友」的なものは、それぞれの国の事情でどうにでも変化するということか。 現在の日本が憲法9条がありながらも、憲法解釈などであきらかに武力行使が出来る国になろうとしているのも、この本を読めば理解できる。 新聞やニュースで報道される各国の動きに興味深く裏読み出来るようになり、前作共々良い本にめぐり合えたと感じました。2015/03/14
ビイーン
20
著者はアメリカの政策決定に携わるようなエリートたちの戦略思考に深いところで影響を与えている人物だ。本書に書かれていることは、地政学に基づく冷徹な提言ばかり。ここにはアメリカの為政者が明かしてくれない本音が書かれている。戦後の日本はアメリカとの同盟関係を安全保障の拠り所にしている。日本の安全保障の根幹を揺るがす禁断の書なのかもしれない。2016/09/11