出版社内容情報
現代人がリスクに抱く過剰な恐怖心を徹底解明。ポスト3.11の必読書。解説/佐藤健太郎
内容説明
9・11テロ後、アメリカでは自動車事故による死者が急増した。人々が飛行機を過度に恐れたためだ。死亡者数は1年でテロに遭った飛行機搭乗客のおよそ6倍。環境汚染やネット犯罪など現代人は新たなリスクを抱えているが、実際に災難に遭う率はどれほどか?気鋭のジャーナリストがその確率を具体的に示し、言葉やイメージで判断が揺らぐ人間の心理と、恐怖をあおる資本主義社会の構造を鋭く暴く必読書。
目次
リスク社会
二つの心について
石器時代が情報時代に出会う
感情に勝るものはない
数に関する話
群れは危険を察知する
恐怖株式会社
活字にするのにふさわしい恐怖
犯罪と認識
恐怖の化学
テロに脅えて
結論―今ほど良い時代はない
著者等紹介
ガードナー,ダン[ガードナー,ダン] [Gardner,Dan]
カナダ、オタワ在住のジャーナリスト。ヨーク大学で法学の学士号と歴史学の修士号を取得。1997年に『オタワ・シチズン』紙の記者となり、薬物や刑事司法制度などさまざまな分野の取材を行ない、2014年に退職するまで同紙の論説委員を務めた。カナダ新聞賞など受賞歴多数。2005年、心理学者ポール・スロヴィックのレクチャーを受講したのをきっかけに心理学に没頭
田淵健太[タブチケンタ]
翻訳家。京都大学農学部卒業、同大学院農学研究科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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