出版社内容情報
ゆかいな実験が満載の行動経済学ベストセラーが、文庫に! 推薦/大竹文雄大阪大学教授
内容説明
「現金は盗まないが鉛筆なら平気で失敬する」「頼まれごとならがんばるが安い報酬ではやる気が失せる」「同じプラセボ薬でも高額なほうが効く」―。人間は、どこまでも滑稽で「不合理」。でも、そんな人間の行動を「予想」することができれば、長続きしなかったダイエットに成功するかもしれないし、次なる大ヒット商品を生み出せるかもしれない!行動経済学ブームに火をつけたベストセラーの文庫版。
目次
相対性の真相
需要と供給の誤謬
ゼロコストのコスト
社会規範のコスト
無料のクッキーの力
性的興奮の影響
先延ばしの問題と自制心
高価な所有意識
扉をあけておく
予測の効果
価格の力
不信の輪
わたしたちの品性について その1
わたしたちの品性について その2
ビールと無料のランチ
著者等紹介
アリエリー,ダン[アリエリー,ダン] [Ariely,Dan]
行動経済学研究の第一人者。デューク大学教授。ノースカロライナ大学チャペルヒル校で認知心理学の修士号と博士号、デューク大学で経営学の博士号を取得。その後、マサチューセッツ工科大学(MIT)のスローン経営大学院とメディアラボの教授職を兼務した。また、ユニークな実験研究によりイグ・ノーベル賞を受賞している
熊谷淳子[クマガイジュンコ]
翻訳家。大阪教育大学卒、コロラド大学修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
195
行動経済学は社会心理学が内在的論理であって、その本質は「不合理」。これを外挿すると、「人間≒不合理の生き物」ということになるのではないかと思いました。2024/08/06
はっせー
160
私達は合理的に見えてまったく不合理的な行動をする。それを実験して証明したのがこの本!こんなにも勉強になるとは思わなかった!私達は色んな状態において予想通りに不合理な行動をとる。例えば無料の魔力である。無料という言葉に私達は弱い。無料でオイル交換ができる。無料でブックカバーがもらえる。などなど。そんな言葉につられて、2冊買う予定ではなかったのに2冊買ってブックカバーを貰う。それ以外にも、ボランティアにお金を渡すとやる気がでなくなる。無料でもらえるものは、1人でいっぱい貰わない。色んな不合理があると思った!2021/09/16
まえぞう
158
従来の経済学では人々はすべて合理的に行動すると仮定されているが、実際はそうではないこと、ただしそこには一定の法則があることが、様々な実験を通じて紹介されています。書かれていることはよくわかりますが、これが経済学のなかでどう活かされるのかについてはあまりふれられていません。2018/01/28
mukimi
120
人間が合理的に行動することを前提にした既存の経済学に対して、人間の不合理な行動に意識を向けその不合理性の法則を探る行動経済学。我々が日々やりがちな選択を分析する学問の面白くない訳がない。珈琲が安いショップの飲み物だった時代に敢えて高価格設定で変革を起こし人々を惹きつけたスターバックス、信用が重要な公共財であることを認識した有能な企業、広告によりその商品を部分的に自分の所有物と考えさせ購買行動を促す「仮想の所有意識」という罠など、興味深い具体例が並ぶ。この一冊にとどまらず行動経済学を少し深く勉強してみたい。2023/01/11
aponchan
101
人間の行動が不合理である場合が多いことを具体的な事例、実験結果から非常に分かりやすく解説した良書と思います。確かにそうだなぁと感じる具体例が多く、自分も行動する前に冷静に考え、不合理な選択を行わないよう心掛け次第で、後々の後悔も減らすことができる気がします。2018/06/24




