内容説明
宝くじは本当に当たるのか?なぜ「二度あることは三度ある」のか?治安は本当に年々悪化しているのか―これらは全部、確率論で答えが出せます!ギャンブルで勝てない理由は「大数の法則」にあり。統計を曲解したマスコミ・政治家のウソを見抜く「回帰分析」。不幸の連鎖も「ポアソン・クランピング」を知れば恐るるに足らず。一寸先は闇の人生で、運を天にまかせず賢く意思決定するための、確率・統計の勘所がこれ一冊でわかります。2009年度日本数学会出版賞受賞。
目次
ランダムな世をロジカルに生きよう―確率・統計に学ぶ処世術
「偶然の一致」を深読みするなかれ―「ポアソン・クランピング」
「大数の法則」が勝負を決める―カジノがかならず勝つ理由
勝率を上げるプロの知恵―ブリッジ、ポーカー、ブラックジャック
「犯罪は増えている」というウソ―「回帰分析」でわかること
後悔しない意思決定方法―「効用関数」でリスクを見きわめる
そのコマーシャルにご用心―まぐれを見分ける「有意確率」
そんなことは起きるはずがない―とても低い確率
ここらでちょっとひと休み―確率探偵エース・スペードの事件簿
世論調査は選挙結果を予測できるのか―「誤差の範囲」を考える
最後はベルカーブに収束する―「中央極限定理」
ランダム性が救いの手―不確実性を味方につける
進化、遺伝子、ウイルス―生物界に見られるランダム性
直観を覆す「モンティ・ホール」問題―「ベイズ統計」と「条件付き確率」
迷惑メールをブロックする―情報化社会を支えるベイス統計
無知、カオス、量子力学―ランダム性を生み出すもの
最終試験
著者等紹介
ローゼンタール,ジェフリー・S.[ローゼンタール,ジェフリーS.][Rosenthal,Jeffrey S.]
1967年生まれの数学者。1988年トロント大学卒、1992年ハーヴァード大学より博士号取得、現在トロント大学統計学教授。数学者のほかにアマチュアミュージシャン、コンピュータ・プログラマー、即興コメディ・パフォーマーといった顔も持つ
中村義作[ナカムラギサク]
1928年生まれの数学者。1952年日本大学工学部電気工学科卒。以降電気通信省技官、信州大学工学部教授、静岡県立大学経営情報学部教授、東海大学教育開発研究所教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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