• ポイントキャンペーン

ハヤカワ文庫
運は数学にまかせなさい―確率・統計に学ぶ処世術

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 426p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150503697
  • NDC分類 417
  • Cコード C0141

内容説明

宝くじは本当に当たるのか?なぜ「二度あることは三度ある」のか?治安は本当に年々悪化しているのか―これらは全部、確率論で答えが出せます!ギャンブルで勝てない理由は「大数の法則」にあり。統計を曲解したマスコミ・政治家のウソを見抜く「回帰分析」。不幸の連鎖も「ポアソン・クランピング」を知れば恐るるに足らず。一寸先は闇の人生で、運を天にまかせず賢く意思決定するための、確率・統計の勘所がこれ一冊でわかります。2009年度日本数学会出版賞受賞。

目次

ランダムな世をロジカルに生きよう―確率・統計に学ぶ処世術
「偶然の一致」を深読みするなかれ―「ポアソン・クランピング」
「大数の法則」が勝負を決める―カジノがかならず勝つ理由
勝率を上げるプロの知恵―ブリッジ、ポーカー、ブラックジャック
「犯罪は増えている」というウソ―「回帰分析」でわかること
後悔しない意思決定方法―「効用関数」でリスクを見きわめる
そのコマーシャルにご用心―まぐれを見分ける「有意確率」
そんなことは起きるはずがない―とても低い確率
ここらでちょっとひと休み―確率探偵エース・スペードの事件簿
世論調査は選挙結果を予測できるのか―「誤差の範囲」を考える
最後はベルカーブに収束する―「中央極限定理」
ランダム性が救いの手―不確実性を味方につける
進化、遺伝子、ウイルス―生物界に見られるランダム性
直観を覆す「モンティ・ホール」問題―「ベイズ統計」と「条件付き確率」
迷惑メールをブロックする―情報化社会を支えるベイス統計
無知、カオス、量子力学―ランダム性を生み出すもの
最終試験

著者等紹介

ローゼンタール,ジェフリー・S.[ローゼンタール,ジェフリーS.][Rosenthal,Jeffrey S.]
1967年生まれの数学者。1988年トロント大学卒、1992年ハーヴァード大学より博士号取得、現在トロント大学統計学教授。数学者のほかにアマチュアミュージシャン、コンピュータ・プログラマー、即興コメディ・パフォーマーといった顔も持つ

中村義作[ナカムラギサク]
1928年生まれの数学者。1952年日本大学工学部電気工学科卒。以降電気通信省技官、信州大学工学部教授、静岡県立大学経営情報学部教授、東海大学教育開発研究所教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

17
○難しいことは書いていなく、当たり前のことばかりかもしれませんが、面白かったです。途中中弛みがあるように感じましたが、「大数の法則」「中央極限定理」「ナッシュ均衡」の話は良かったです。2020/10/11

烟々羅

17
同じ日に購入した、「USAベイズ派統計学者による、ベイズ派(を増やす)ための、ベイズ統計の歴史」本(ISBN978-4794220011)を読んでいるときに、バランスを取る意味でつまみ読みしていた。落穂拾い完了。 ベイズ派対頻度主義の対立構造が収まったあとの、中庸で現実主義な USA統計学者によるエセイ集。最近になって粗製濫造されている、純国産の統計礼賛本アレとかソレよりははるかに宜しい。きちんと、それぞれの主題にまとを絞った、具体的な例が平易な文による説明を深く理解させる。最近の入門書として最適と思う2014/05/22

Uzundk

6
タイトル通り運に関わる処世術。人はロマンチックな、賭け事で言うならとても当たりにくい大当たりを夢想するが、最も儲かるのは僅かな確率の差でも回数を重ねれば大きくなるということ、つまり元締めをやることである。運ほど不確実で信頼できないものはないが、ランダムに見えるそれらが数多くの試行末にどう収束するのかはかなり正確に推定できる。統計学の力を改めて感じる本。事例や小話で和から安く、というか面白可笑しく書かれている良書。2016/07/16

クライン

6
カジノが絶対に潰れないのはなぜ?日常生活で本当に心配しなきゃいけない事柄の順番は?選挙の当落予想、政治家や企業の口にするデータの真偽は如何ほどか?合間に挿入された小話がイメージの想起を促進、ヒジョーに分かりやすく[確率を知ること]によってどれほど理知的に心安らかに過ごせるかを説いてくれます。ただまぁ、「漢(オトコ)」には例えたった1%に賭けなきゃなんない時もあるわなぁ(^_^;)。でもそんな時でも、本書一読で勝率を2%に出来る、かも?2013/03/04

bandil

5
ブラックスワンのN.N.タレブ書籍群を読んでからというもの、確率や統計を学ぶ楽しみが解ってきた。とは言うものの、確率&統計は難しいというのが定説で、私は頭を悩ませる。そこで本書の登場である。少し頭を使わねばならないが、専門書程の難しさではない。普通の頭と普通の集中力があれば確率のあらましは頭に収められる。この知識を持っているか、いないかで、世の中の捉え方は大きく異なるであろう。世界はランダムに満ちている。だから、確率を学べば世界をうまく学べることになる。確率と統計は実学だー!2019/06/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/615103
  • ご注意事項

最近チェックした商品