内容説明
星は何からできている?遠く離れた星の距離、質量、大気の温度は、どうやって調べるのか。とどまるところを知らないアシモフの好奇心は、空についての素朴な疑問から出発し、金星、火星に立ち寄りながら太陽系全体を俯瞰した後、銀河系をはるかに超えて宇宙の果てへと疾走し、同時に宇宙の始まりまでも遡行する。先人の楽しい失敗談と成果をユーモアでつつみ、広大な宇宙をわかりやすく解説する。好評シリーズ第15弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
9
太陽系、宇宙、我らが地球の3部構成の本書は本シリーズ最終巻である(1991刊)。身近な事象から地球、太陽系、宇宙の果てやビッグバンを数値化し、量子レベルから始めて様々な科学領域での動きを手に取るように描写する著者は、宇宙の謎が全て解かれる時が来るのかという問いに、自己相似性概念を紹介し、99%が解決して1%が未解決なら、1%の未解決の中の99%が解決しても1%が未解決となり、未解決は減少しても完全解決はない、とフラクタル幾何学で説明する。科学面から詩人W・ブレイク「無垢の予兆」を思わせるところに感心した。2023/09/01
カザリ
2
いやあ、本当に化学の基礎知識がないせいか、理解に苦しむ。ただ、読んでるだけでアシモフの広大な領域をカバーする意欲というか知識というか情熱、好奇心が伝わってきて、なんていうか天才みたいですね。いまさらかよ。笑2013/01/14
広中錫
0
+10 THE SECRET OF THE UNIVERSE by Isaac Asimov 19912016/02/27
aki
0
原著は1991年の刊行。ということは亡くなる1年前、最晩年の作品だ。この科学エッセイシリーズは米国『F&SF』に連載されており、テーマは、そのときどきに興味のおもむくままに選んでいるはずなのに(しかも発表順に収録しているにもかかわらず)、こうして1冊にまとまってみると、連作エッセイのように見える不思議。天文学系の話が多く、超わかりやすい。選んだテーマのせいか、(アシモフでさえ)年齢とともに円熟味を加え、一段とわかりやすくなったのか。後者のような気がするが。2010/09/30
イワハシ
0
再読2008/01/24
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