出版社内容情報
非線形現象から誘導される力学系を明らかにする方法の一つに実解析的手法がある。この方法は測度論を基礎におくエルゴード理論にあって、多くの研究者が利用してきた。当初は難解であったこの手法も、その後用いる道具は整理され他理論との関連性も明確になって、予想以上に面白い内容をもたらしている。本書は、その面白さを実感できるために入門から始めて最先端に達することができるよう配慮したシリーズの第3巻目である。
非可算生成系とエントロピー・物理的測度・拡大写像のエルゴード的性質・アトラクターのエルゴード的性質
目次
第0章 はじめに
第1章 フラクタル次元
第2章 非可算生成系とエントロピー
第3章 物理的測度
第4章 拡大写像のエルゴード的性質
第5章 アトラクターのエルゴード的性質
著者等紹介
青木統夫[アオキノブオ]
1969年東京都立大学大学院修士課程修了。東京都立大学大学院理学研究科教授を経て、現在、中央大学商学部教授・理学博士。専攻は力学系理論、エルゴード理論
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