内容説明
1945年5月、ナチ敗北の歓喜にわいていたころ、総統の“黒幕”ボルマン、ユダヤ人問題の首謀者アイヒマン、ゲシュタポ長官ミュラー、アウシュヴィッツの主任医師メンゲレら数千人のナチ戦犯は、処刑を恐れて巧みに行方をくらました。一方、大虐殺を生きのびたユダヤ人の一部が密かにナチ追跡に立ち上がっていた…。彼らはどのようにして居所を突きとめ、そして処刑したのか?なぜ執拗に復讐を果さなければならなかったのか?―史上空前の復讐劇を、サスペンスの名手が十数カ国での100人を超すインタビューをもとに描く異色ドキュメント。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
y0my
1
第二次世界大戦後、ナチスの残党たちは名を変え、国を変え、生き延びていた。ユダヤ人の中には、彼らに正義の鉄槌を下すべく活動している者がいた。中には、裁判にかけず即刻殺害する者もいたという。「復讐者たちは冷酷無情な殺し屋ではない。かれらは、暴力に憤怒した、インテリで自由主義的者で誠実な人間なのだ。」あまり面白くはなかったが、歴史的意義のある本で、読んでよかったなと思った。2015/05/22
臨床心理士 いるかくん
1
1945年5月にナチスドイツは陥落したが、数千人のナチ戦犯が逃亡し行方をくらましていた。復讐に燃え、きちんとした裁きを受けるべきだとして一部のユダヤ人達が執拗に行方をくらましていたナチ戦犯を探し、捕まえた。この本は史上最大の復讐劇と呼ばれた実話を膨大な人数のインタビューから構成したドキュメンタリーである。不当に迫害され、苛烈な時代を生き延びたユダヤ人の凄まじい執念が伝わってくる作品である。 2013/06/11
ねこつばき
1
ユダヤ人たちのナチス残党に対する復讐劇。