内容説明
ほろ苦いユーモアと寓意に満ちた作品で、若者を中心に絶大な人気を誇るカート・ヴォネガット。彼はまた、魅力的な講演者、エッセイスト、書評家でもある。―かつて、心ならずもSF作家と分類された彼のSF論にはじまり、ビアフラ、宇宙開発、瞑想の流行など時どきの社会問題にするどく、そして軽妙に迫るエッセイ、自分自身と作品について縦横に語った〈プレイボーイ・インタビュー〉など多彩な内容をおさめた本書は、心優しいヴォネガットの人間性と願いを浮彫りにしている。彼みずから“約20年のあいだに私が考えた事柄の地図のようなもの”と呼ぶ、ファン必読の書。
目次
サイエンス・フィクション
内陸水路での小さな出会い
ようこそ、織女星!
教えようのないことを教える
そう、われわれに解脱はない
不屈の精神
「あそこでは気違いが野放しにされてるぜ」
もっと高く!人間は月へ行くぞ!もっと高く!
アメリカ物理学会での講演
よいミサイルも、よいお行議も、おやすみなさい
若者はなぜヘッセを読むのか
インディアナポリスで異常性欲に駆られると
神秘の人、マダム・ブラヴァツキー
ビアフラ―裏切られた民衆
ベニントン大学1970年度卒業式における演説
拷問と泣きわめき
米国芸術協会における講演
わたし自身の死について考える
神ご自身をも恥じ入らせるような有り様で
考えられないことを考え、言うも恐ろしいことを言う
ホイートン大学図書館再建の記念講演
リタ・ライトをアメリカへ!
1973年度国際ペン大会での講演
ある政治的な病気
自己変革は可能か―プレイボーイ・インタビュー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山像
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人間の理性や科学技術に対して極めてペシミスティックな態度を示す一方で力強いLOVE & PEACEを信じることを止めないあの独特なヴォネガットの作風が何に由来しているかを知ることができるエッセイ・対談集……なのですが、意外と小市民的な観念の持ち主だったんだなという印象を受けた。少なくとも、ニクソンがヴォネガットの言うような意味で邪悪だったからベトナム戦争が続いたと考えてる人は現代にはいないんじゃないかと思うんですが。2016/11/26
ゆりっぺ
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2000年8月18日
コウ
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ええ^^大いに語っています。★★★☆☆2008/05/23
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