感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AR読書記録
4
「私は今ほのかな気分になっているところである。というのは、わが家のネコでありながら、一度も手を触れたことのないネコの背を、初めてなでることができたからである」。読んでるこちらもほのかな気分になる、愛情に満ちたネコ・エッセイ。約35年前のもので、ネコ・エッセイとしては初期といえるのではないかと思うが(いや全然知らんけど。百間先生はネコ・ブンガクとするとして)、なんら古びるところのないのは、人間とネコとの関係がそう簡単に変わりゆくものではないからだな。戦中戦後のネコの扱いとか、はっとするところもあるけれど。2015/03/22
ミカママ
4
この作者さん(翻訳家らしい)の文章すばらしすぎ!猫に対する愛情がひしひしと伝わってきました。2013/01/02
rodinnk
1
実家の蔵書シリーズ。大人になって猫と暮らしているいま、これを読むと感想も当然まったく昔と違った。「猫の生態は、よく知られているようで実はあまり知られていない」言い得て妙である。全くそのとおり。 そして、著者のユーモアと猫愛たっぷりのエッセイは、終始わたしをほのかな気分にさせるのであった。2017/08/19
でろり~ん
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なんだかしみじみと時の流れを感じてしまいました。ネコの話はどれも興味深く読めますが、戦前からのネコとの生活。人間の生活状況はかなり違っていますが、ネコとの付き合い方にそれほど差はないような気がしますね。言葉によるコミュニケーションは無いにしても、人と会話のできる生き物は昔から居るんですからね。ま、ネコだけってわけじゃないでしょうけれど。近所のノラに「お前、どっから来たの」と訊いてみたら「何のこと」というおとぼけ顔で、目をパチクリされたです。クリスティーにネコの話ってあったかな?2017/02/10
kujira
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ずいぶん長いこと読んでしまった……。古い本だからか、ネコに関する今では常識的に語られている事柄も「こうなのではないだろうか?」と類推で語られており、そしてそれが結構当たっているのだからすげえ。是非とも写真が欲しかったものだけれど……まあ仕方ないか。2015/11/11