出版社内容情報
凄腕の暗殺者「グレイマン」の命を狙い、各国から刺客が放たれた! 大型映画化が実現した冒険アクションの金字塔が装いも新たに登場
内容説明
“グレイマン”と呼ばれる凄腕のエージェント、ジェントリーは所属していたCIAから命を狙われ現在は民間警備会社で闇の仕事を請け負っている。彼の暗殺に復讐心を抱いた権力者はグレイマンの抹殺を決断。各国の特殊部隊から次々と刺客を送り込む。欧州を横断して繰り広げられる死闘の行方は―?巧みな展開と迫真のアクションの連続で現代冒険小説に金字塔を打ち立てたシリーズ第一作が新版で登場。
著者等紹介
グリーニー,マーク[グリーニー,マーク] [Greaney,Mark]
アメリカの作家。国際関係・政治学の学士号を持ち、スペイン語とドイツ語に堪能。2009年に本作でデビュー。執筆のための取材で、数多くの国々を旅し、軍人や法執行機関関係者とともに銃火器使用・戦場医療・近接戦闘術の高度な訓練を受けた。テネシー州メンフィス在住
伏見威蕃[フシミイワン]
1951年生、早稲田大学商学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
91
最近、Netflixで映像が配信されるということで読みなおしました。映像ではプロジェクトヘイルメアリーにも出るというライアン・ゴズリングが主演のようです。もう10作まで出版されているのですが、暗殺者の割には変なところでの正義感を持っているということで続いているようです。ノンストップシネマを見ているような感じで満身創痍になりながらも最後まで戦うということで映画も楽しみです。007が終わってしまったというので今後それに続くものと期待しています。2022/07/29
ゆいまある
71
ネトフリ史上最高額を掛けて映画化された話題作。に、しては訳が固過ぎる。日本語書籍化には金掛けてなさそうだ。グレイマン。目立たない男という意味である。どこにでも侵入し、誰でも殺せる。実は正義の人でCIA始め色んな組織から狙われている。グレイマン襲われる、グレイマン倒す。グレイマン正義。ロイド悪。最初から最後まで只管その繰り返しである。大量殺人鬼を正義の味方扱いする辺り、如何にもハリウッド映画である。飽き飽きした。もう沢山だ。映画の主役はライアン・ゴズリング。ロイド役はクリエバ。ちょっと見たいかも。2024/04/24
泰然
38
戦術視点の素早い切り換え描写の見事さ。息継ぎの暇を与えない。主人公の殺しのプロフェッショナル精神とある種の正義心からくる弱さのアンバランスさが小憎らしい。冒険小説の古典を紐解けば、どんなお約束を入れれば拍手喝采になるかは誰もが知っている。グレイマンは熱血精神の言葉を語らないし、人生の傷を酒で誤魔化す人間でもない。しかし約束、少女との約束であるなら尚更道義に尽くすし、見敵必殺、一撃離脱の仕事人にくぅ、と唸なる。冒険小説文法の再解釈と、ポスト対テロ戦争後の孤独な戦いの人生節。男は究極こんな男に惚れるのである。2025/02/25
かつやん
19
何年振りか…小説一冊読破!あっー久しぶりに達成感… 感想なんですが、今回の小説は王道な伝説の暗殺者ものです。文章でのアクション表現や機銃はたまた装備素人にはやや難ですね。しかしながらストーリーは、やはり力が入りますよ!まっヒーロー物の王道でしょうか。これはおそらく映画や画像などで見た方が面白いと思いました。2023/03/09
もえたく
18
Netflix映画『グレイマン』を映画館で観て、その迫力と面白さに思わず新版で再読。映画版ではクリス・エヴァンス演じるサイコな悪役ロイドのキレッぷりが凄みがあったが小説ではおとなしめ。でも、アクションシーンは映画よりも増し増しです。北上次郎氏の解説を読むと第2作目以降も再読したくなります。10月には第11作目の『暗殺者の回想』が刊行予定らしい。楽しみでしょうがない。2022/08/25