出版社内容情報
妻子と部下の命を奪われた特殊部隊隊長は、復讐を誓って米国の暗部へ足を踏み入れる。大型ドラマ化決定の新世代冒険小説第一作!
内容説明
アフガニスタンでのテロリスト掃討作戦でSEALの部隊が壊滅した。多くの部下を失った部隊指揮官のリース少佐は責を問われて帰国する。検査で脳腫瘍が見つかった彼に追いうちをかけるように、作戦を生き延びた唯一の隊員が自殺し、さらには妻と娘がギャングに命を奪われた。連続する悲劇の裏には何が?リースは真相を追う―元特殊部隊員の著者が緻密なディテールと迫真の描写をもってした作り上げた凄絶なる復讐劇。
著者等紹介
カー,ジャック[カー,ジャック] [Carr,Jack]
元アメリカ海軍特殊部隊SEALの隊員。チーム・リーダー、小隊長、部隊長、任務隊隊長として、さまざまなSEALの部隊を率いてきた。海軍特殊戦で20年を超えるキャリアを積み重ね、2016年に除隊。2018年に『ターミナル・リスト』で小説家としてデビューした
熊谷千寿[クマガイチトシ]
1968年生、東京外国語大学外国語学部英米語学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猿吉君
55
あまりにも災難なリース、復讐編の後半に感想を記載します。2022/10/07
ナミのママ
53
人望があり優秀なアメリカ海軍SEAL部隊指揮官のリース少佐。何かがおかしいと思われた掃討作戦で多くの部下を失う。さらに無事だった唯一の部下が自殺、自宅は襲撃され妻子を殺害される。自身と部下に脳腫瘍が見つかり診断した医師も死亡する。真相を追うリース。冒険アクションも軍事作品もあまり読まないので比較のしようはないのだが、読みやすい。サクサクと進むし、ヒーロー的な主人公も応援したくなる。じめっとした季節にスッキリした作品。下巻からは復讐。2022/07/16
羊山羊
25
2022年冒険小説史上最も不幸なヒーロー爆誕!作戦に失敗したら責任を押し付けられて部下が全滅して妻子は殺されて自分の頭にガンが見つかった!序盤は痛々しくて見ていられないものの、その不幸具合が主人公の復讐への衝動に繋がり、強烈に耳目を引きつけられる1冊。上巻は主人公リースが戦う敵を見定める過程が描かれる。下巻の戦闘シーンに期待大!2023/02/16
tom
25
この類の本には珍しく、「著者まえがき」というものがある。そこにはアメリカの現状について、(民主党の)「修正主義的憲法解釈によって、共和政体の中核をなす原則が崩れかかっている。連邦政府の権力を抑制することが重要である。アメリカ国民は臣民ではない。(政府のやることに)目を光らせておかねばならない」と書いてあって、要するに、何かあったら武器を持って立ち上がれということらしい。この政治的主張を前提にした戦う男の物語らしい。でも、上巻を読む限りでは面白くない。今のところ30点級の評価。2022/09/30
か
23
第一部 罠でジェイムズ・リース少佐は将官レベルの上層部からターゲットを攻めろと圧力がかかり、何かおかしいと感じるアフガニスタンの危険な任務で待ち伏せを受け、爆弾で部隊が壊滅した。コロナドの家では妻子がギャングに射殺された。亡き部隊員とリースを入れて3人が謎の脳腫瘍になっていた…。著者が元SEALのチームリーダーから隊長まで海軍特殊戦で20年を超えるキャリアがあるため、細かいところがノンフィクションを読んでいるようだった。2024/01/19