内容説明
スタージョン級最後の生き残りの攻撃型原子力潜水艦“スペードフィッシュ”は、ビーマン少佐率いるSEAL部隊を支援するために、全速でコロンビア沖へと向かう。だがそのころ、麻薬王デ・サンチアゴは、大量の麻薬を載せた特殊潜水艇を、貨物船の船底に隠し、密かにアメリカへと向かわせていたのだ。一方、山岳地帯で大規模な麻薬精製工場を探索中のSEAL部隊は、敵の猛攻を受け…原潜&特殊部隊VS麻薬王の死闘!
著者等紹介
ウォーレス,ジョージ[ウォーレス,ジョージ] [Wallace,George]
米国オハイオ州東部出身で、元海軍中佐。ロサンゼルス級原子力潜水艦USSヒューストンで1990年2月から1992年8月まで艦長をつとめた。1995年に22年間の軍歴を終えて著作家に転じ、現在はヴァージニア州在住
キース,ドン[キース,ドン] [Keith,Don]
1947年生まれ。ジャーナリスト出身で、作家デビューは1995年。小説や軍事ノンフィクションの著作が30作以上ある
山中朝晶[ヤマナカトモアキ]
1970年北海道生、東京外国語大学外国語学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Panzer Leader
49
下巻に入ると潜水艦パートに重きを置かれるんで面白い事この上なし!だけど革命家兼麻薬王が壮大な作戦を実行している割にはチープな人物設定のためラストを迎えてもカタルシスが感じられない。アダンの爪の垢でも煎じて欲しい。それと運航にも苦労する老朽艦とはいえ仮にも潜水艦なんだから対潜水艦戦とか対戦艦戦が無かったのがちょいと不満点。次作はそんな戦いが描かれるのだろうか。2022/01/22
猿吉君
48
ハンターキラー1作目、全体としては面白いところもありつつも先に出た2作目を超える事は無かったです。①潜水艦の描写は流石と思わせますが本筋と関係ないネタが多いような。②登場人物どうしが友達というのがちょっと安易。③潜水艦はやはり潜水艦同士の戦いの方が燃えます、単にミサイル撃っている一方的な戦いはちょっと。④潜水艦内の負傷者もボロ原潜のせい、大変なのは判るんですが。点数:65/100→2作目に出てくる登場人物の関係はよく判りましたが作品としてはイマイチでした。読むなら潜航せよの方をお奨めします。2020/11/04
くたくた
44
さて、下巻です。反政府指導者、麻薬捜査官、現地潜入のSEAL、潜水艦と細かくパートを刻んでくるが、さすがにペースが上がってスリルも高まる。潜水艦パートは安定の面白さ。《エル・ファルコーネ》の正体は予想通りで、これに気付かない麻薬王のしょぼさが際立つ。一方の潜水艦艦長ワードが部下思いで有能。一糸乱れれぬ艦内の統率ぶりはただただ気持ちよい。長期間の単独行動をむねとする潜水艦の艦長は裁量の幅が広く、自立心旺盛でクセがつよい、またそれでこそ有能・・・ということで、意に沿わない指令には断固として抵抗も。2021/11/03
わたなべよしお
21
下巻は一気読みでした。シリーズで、他の作品が出れば読むと思う。ただ、人物造形がやっぱり、ステレオタイプかなぁ。第1作ということで、気負って盛り込みすぎたのか、シリーズ化を考えて伏線を張っておきたかったのか。エンタメと割り切れば、問題なく面白い、2020/08/22
かんとり
6
翻訳は著者の二作目ですが、この「最後の任務」はシリーズ一作目のようですな。 潜水艦乗りが書いただけあり、原潜の哨戒作戦行動など、この部分は読みごたえありますな、二重丸。 コロンビアの麻薬王、革命をうたっているが、原潜と絡めるには安っぽかったな。 DEA、SIAL、P-3C、沿岸警備艇、小型潜水艇と、まあ盛り沢山で面白いんだが… この先シリーズ物らしいので期待しますな。2020/12/09