出版社内容情報
危ない奴らが帰って来た! 今度はポルノ映画で一攫千金をねらう。E・マクレガーらオリジナルキャストで、D・ボイルが映画化!
アーヴィン・ウェルシュ[ウェルシュ アーヴィン]
池田 真紀子[イケダ マキコ]
内容説明
映画作りで金儲けをたくらむシック・ボーイ。得意の話術と策略で、街のごろつきから美人女子大生、果てはドラッグ撲滅運動のメンバーまでも巻き込んでいく。さらに裏切り者のレントンをついに見つけ出すと、復讐計画を隠して、手を組むことに。映画製作は順調に進み、もうすぐ大金が…だが、思わぬ事態が発生!おまけに狂犬ベグビーが暴れ出す!!世界中を熱狂させた“陽気で悲惨な”傑作青春小説、待望の続篇。
著者等紹介
ウェルシュ,アーヴィン[ウェルシュ,アーヴィン] [Welsh,Irvine]
スコットランド・エディンバラ生まれ。16歳で学業を離れ、さまざまな職に就きながらパンク・ロックを聴き漁る。90年代のレイブ・カルチャー絶頂期に、ウェルシュに作家の道を歩ませる人々と出会う。93年、初の小説『トレインスポッティング』(ハヤカワ文庫)を発表
池田真紀子[イケダマキコ]
英米文学翻訳家、上智大学法学部国際関係法学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
MATHILDA&LEON
25
激烈に破壊的で強烈なインパクトを放つ『トレインスポッティング』の続編。本作は第1作より更にアダルト、危険で破天荒な物語。ポルノと題されただけあって物凄い世界を垣間見せてくれる。派手ではあるが、細部までしっかりと構築されており、破綻は一切無く、どんどんとのめり込んでいけた。どこまでも暴力的なベグビー、負け犬っぷりが板についたスパッド、新天地で成功するレントン、そして本作の主人公である超自己中男・シックボーイ。彼らが繰り広げる大事件は他では味わえないスリルが満点。バイオレンスな小説を読みたい方は是非。2018/11/28
イシザル
2
それぞれの登場人物に好きな音楽を決め、実際にCDを全部揃えて人物毎に聞き分けて書くらしい。だからかキャラがしっかり立ってる。バスキアのモナリザみたいに、ドストエフスキーをオマージュしたPOPな罪と罰なオチでよかった。2017/05/11
UPMR
1
結局登場人物の全員に成長がないから、ストーリー全体を眺めると取り留めのなさを感じなくもない。起承転結でいう転と結がラスト50頁に固まって訪れ、唐突に終わってしまった。もっとも、レントンたち幼馴染の間での互いに緊張した友情とそれとは脈絡なく同居する非情さは、一見奇妙だが現実的な手触りがあって、それが一挙に噴出するラストは読み応えはある。性産業と消費社会のサブテーマが、さわりだけ語られた感じで、ご高説を唱えるのが軽薄そうなシックボーイなのもなんか議論をまともに受け取りがたくしていた。2025/09/25
matsu2015
1
レントン、シックボーイ、スパッド、ベグビー・・・前作から何も変わってない!年を食っただけ余計に悪くなっている。 交通事故で身動きが取れなくなったベグビーに、シックボーイが悪口いって、動けないはずのベグビーが、シックボーイの手首を強く握るシーン。ロバートカーライルならかっこよく決めるんだろうな。いかした演技に、きまる音楽が流れら、内容がいまいちでも、見られるのだろうか。映画を見られなかったから、9月にビデオ解禁をまって見てみよう。2017/07/18
Lucie
0
記録。2020/07/15
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- 和書
- 保健室 〈41号〉