出版社内容情報
謀略渦巻く苛烈なスパイ戦。中国の収容所を脱出した男が握る極秘情報。ジャーナリストはその争奪戦に巻き込まれた
内容説明
「英国大使館に伝えてくれ。ナイトヘロンが狩りをしていると」北京の町で見知らぬ中国人にいきなり謎めいた言葉をかけられた英国人記者のマンガンは、スパイ戦の渦中に巻き込まれる。砂漠の収容所を脱走してきたその男は極秘情報を英国に提供するというのだ。色めきたつ情報部は受け渡しのため、マンガンを使った緻密な作戦計画を立案する。だが中国も情報漏洩を察知していた！苛烈きわまる現代のスパイ戦を描く注目作。
著者等紹介
ブルックス，アダム［ブルックス，アダム］ ［Ｂｒｏｏｋｅｓ，Ａｄａｍ］
カナダ生まれだが、英国オックスフォードシャーで育つ。ロンドンの東洋アフリカ研究学院で中国語を学び、ジャーナリストとなる。ＢＢＣワールド・サービスのプロデューサーを経て、海外特派員としてインドネシア、中国、アメリカに駐在。この間、イラク、アフガニスタン、北朝鮮、モンゴルなどをはじめ、３０カ国以上で取材にあたった。『暗号名ナイトヘロン』でデビュー
漆原敦子［ウルシバラアツコ］
慶應義塾大学文学部社会学科卒、英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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mittaka
2
リー・ファション（ピーナッツ）とフィリップ・マンガンが窮地を切り抜け、新たな人生に踏み出したのを確認して、ほっとした。しかし、その幸運は多くの人の犠牲の上にあることを忘れてはならない。中国を舞台とした熾烈なスパイ戦が描かれており、とても興味深く物語に惹きこまれた。現実にこういったことがあるんだろうなと思うとともに、平穏無事に生活できることのありがたさをひしひしと感じた。2016/11/27
すぎはらさん的な何かをむしばむくるいじに
0
主人公がプロの諜報員じゃないタイプのスパイ小説。なのでわりと感情移入して読める。舞台が類似した「レッドセル」と併読すると多角的に楽しめると思います。2016/06/09
