出版社内容情報
最後の罠罪の深みと人間心理の不可解さをも描いた国際謀略スリラー驚異の4部作、ついに完結!
内容説明
瀕死の状態となって砂漠で発見され、病院で眠りつづける男。彼が巨額の金を横領して指名手配されている“サトラー”なのか?それとも、サトラーなどそもそも存在しないのだろうか…。姉夫妻が暮らすキプロスに滞在中のドイツ人リーケは、あるノルウェー人に英語を教えることになる。しかし、しだいに彼女はサトラーを取り巻く謎の深みにのみこまれてゆく―傑作スリラー四部作、恐るべき読み応えで圧倒する最終巻!
著者等紹介
ハウス,リチャード[ハウス,リチャード] [House,Richard]
イギリス出身の作家、映像作家。シカゴ・アート・インスティテュートで芸術修士号、イーストアングリア大学で博士号を取得。シカゴを拠点とした団体“Haha”の一員として様々なアートプロジェクトに参加。長篇二作を発表した後、2013年に『クロニクル』四部作を発表。同書はブッカー賞候補となり、注目を集めた。現在バーミンガム大学で創作を教える
濱野大道[ハマノヒロミチ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
對馬 正晃
5
一瞬面白くなるのですが、残りのページ数を鑑みても案の定、尻すぼみで終わってしまいました・・・。結果的に1巻と4巻だけでも十分だった気がします。3巻はまったく別物にして出版しても良かったのでは。2025/04/05
あちぇたな
1
3を飛ばして4へ。今度はサトラーの事件に興味をもつドイツ人女性が主人公。1巻で、ドイツ人ジャーナリストが行った大使館に、主人公リーケの義理兄がいたとのこと。途中途中は面白いのに、これで終わるとは思えないほどの中途半端さ。3⇨2⇨1⇨4の順で読めば、まだ良かったかも。2016/03/18
mike_sugino
0
図書館で全四巻を借り読了。第一巻はイラクで米軍に協力する民間企業で横領があり、その濡れ衣を着せられた男の逃避行。第二巻はその前日譚となる民間企業の焼却施設での健康被害に関する物語。第三巻は一・二巻で小説や映画の形で登場したナポリを舞台とした殺人事件を描いた劇中劇。第四巻は一巻の続きで、横領犯ではないかと疑われる意識不明の病人を世話するドイツ大使館の職員と、その家族についての物語。どこまでが現実で、どこまでが妄想なのかさえ読者にゆだねられている感じで、テーマ的には面白いのにもったいないね。
orangepelican
0
長い割に読みやすい小説ではありました。しかしながら、結局何なの?と最後に思ってしまうところも。こういう作品もありかな、とは思います。2016/06/11
うんの
0
理不尽だけど憤りは湧かない。2015/09/18