出版社内容情報
国連と各国政府、NGOの間で翻弄される難民。彼ら本位の支援はなぜ実現しないのか。アフリカでの支援経験を踏まえ批判的に報告する。
米川 正子[ヨネカワ マサコ]
内容説明
難民問題が近年クローズアップされている。日本も長年関わっているが、難民問題の本質は理解されていない。難民保護を任務とする国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、難民支援担当の人道支援団体、難民の人権尊重を訴える人権団体、拠出国政府、受入国政府、出身国政府などそれぞれの政策のアジェンダを、マクロな視点や難民当事者の視点から批判的に分析。政府、国連、NGOの狭間で翻弄される難民の現状を、アフリカでの難民保護と支援の経験、聞き取り調査と研究をもとに報告する。
目次
第1章 難民問題の基本構造
第2章 難民、UNHCRと政府の関係
第3章 難民キャンプの実態とアジェンダ
第4章 難民と安全保障―ルワンダの事例から
第5章 難民問題の恒久的解決―母国への帰還と難民認定の終了
第6章 人道支援団体の思惑とグローバルな構造
著者等紹介
米川正子[ヨネカワマサコ]
神戸女学院大学卒業。南アフリカ・ケープタウン大学大学院で修士号取得(国際関係)。国連ボランティアでカンボジア、リベリア、南アフリカ、ソマリア、タンザニアとルワンダで活動。国連難民高等弁務官事務所職員として、ルワンダ、ケニア、コンゴ民主共和国で難民保護・支援や政策立案にあたる。JICAや宇都宮大学を経て、立教大学特任准教授。日本平和学会理事。日本国際連合学会理事。専門は難民と強制移動、紛争と平和、人道支援(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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